コラム
調査レポート
電子チラシサービス「Shufoo!」、年末年始の過ごし方に関する意識調査[2021]
イメージはポジティブ7割も、変異株に不安の声あり 年末年始出費トップはおせち 好きな具材全国1位は栗きんとん!西日本1位は黒豆、東西に差
凸版印刷株式会社のグループ会社である株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス、本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:早川 礼)が運営する国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、「Shufoo!」を利用する全国の男女4,896名を対象として、「年末年始の過ごし方」に関する意識調査を実施しました。
新型コロナウイルスの感染状況の落ち着きが見えてきたところに、変異株オミクロン株が確認されて間もない11月29日~12月3日のアンケートからは、生活者の意識に変異株の不安が見え隠れする結果となりました。一方で、昨年は難しかった実家への帰省予定は増加すると見られます。また、今年の年末年始出費のトップは「おせち」に。好きな具材では「栗きんとん」や「黒豆」など甘めの具材が人気でした。
・年末年始の約7割「ポジティブ」も、昨年より微減。明るいイメージの中に変異株の不安も
・年末年始の「出費」が年々減少傾向、「1万円未満」がついにトップ
・最も高い出費「おせち料理」「帰省の交通費」は昨年から増。一方「お年玉」は減少傾向
・おせち購入派は半数 購入場所のトップはスーパーマーケット
・好きなおせちの具材 トップは栗きんとん。甘めの具材が人気。東西で好み分かれる
・実家への帰省予定は昨年より増加、理由はワクチン接種の浸透
年末年始の約7割「ポジティブ」も、昨年より微減。明るいイメージの中に変異株の不安も
まずは「年末年始の印象」について聞いたところ、69.1%がポジティブ・ややポジティブなイメージと回答し、約7割が好印象を持っていることが分かりました。「新しい年の幕開けで、楽しい未来を想像するから」(40代・女性)、「楽しみなイベントが多くあるから」(50代・男性)、「家族でゆっくり過ごせるから」(30代・女性)といった明るいコメントが多く寄せられました。
新型コロナウイルス感染拡大後初の年末年始となった昨年(2020年:69.9%)と比べて、ポジティブが微減していますが、ほぼ同等の結果となりました。「大掃除等やる事が多いから」(40代・女性)「義実家への帰省」(40代・女性)と年末年始特有の悩みのほかに、「コロナも終息と思いきや、オミクロン株が発生して世の中が暗くなりそう」(40代・女性)と変異株の出現を心配する声も上がりました。
感染者数も落ち着き明るいマインドが見える一方、変異株や外国人の新規入国原則停止などのニュースもあり、若干の不安を抱えながら年末年始を迎えることになりそうです。
年末年始の「出費」が年々減少傾向、「1万円未満」が調査依頼初のトップ
年末年始を通した出費総額の予算について、「1万円未満」と回答する人が34.6%と最も多い結果となりました。Shufoo!では2018年から年末年始を通した出費額を調査しており、これまでは最も回答が多かった予算帯は「1~3万円未満」でしたが、今回の調査で初めて「1万円未満」がトップとなりました。年々低予算化の傾向にあり、年末年始でも財布の紐が固くなってきています。
最も高い出費「おせち料理」「帰省の交通費」は昨年から増。一方「お年玉」は減少傾向
想定している出費の中で、最も高い出費は「おせち料理」(19.7%)でした。巣ごもり需要から自宅でおせちを楽しむ人が多いこともあり、百貨店などでは「高級おせち」を充実させているところも見られます。一方、数の子やいくらなど、おせちで使われる食材の価格高騰も「最も高い出費」になった背景かもしれません。なお、5位以下「肉」(5.3%)、「寿司」(5.3%)、「カニ」(3.9%)といったごちそうも昨年より増えています。
2位は「お年玉」(18.7%)でした。毎年「高い出費」上位に来るお年玉ですが、年々減少傾向にあります。少人数で過ごすお正月が一般的となり、渡す機会の少なくなったことも影響しているのかもしれません。
3位は「帰省の交通費」(10.1%)で、昨年より2.9ポイント増加しています。
おせち購入派は半数 購入場所のトップはスーパーマーケット
年末年始の出費で最も高い「おせち」について、「一部を作り、一部を購入する予定」(31.5%)、「全て購入する予定」(19.7%)をあわせて半数以上(51.2%)の人が購入することが分かりました。一方で「作らないし購入もしない」を選択した人も4割以上(42.5%)おり、昨年(37.7%)よりも増えています。「おせち離れ」が進み食事の選択肢がひろがっているようです。
購入する予定(「一部を作り、一部を購入する予定」「全て購入する予定」)と答えた人に、どこで購入するかを聞いたところ、7割以上(73.3%)の人が「スーパーマーケット」と回答しています。「デパート・百貨店」(17.1%)や「インターネット通販」(10.9%)などのセット販売のおせちも魅力的ですが、スーパーマーケットでは好きなおせちの具材を好きなだけ購入できるメリットもあります。
少数ですが、「ふるさと納税の返礼品」(2.4%)を利用する人もいました。
好きなおせちの具材 トップは栗きんとん。甘めの具材が人気。東西で好み分かれる
好きなおせちの具材を聞いてみました。トップは「栗きんとん」(40.2%)でした。黄金色の見た目から金運や商売繁盛を願うものです。「栗と芋の甘さが好き」(40代・女性)「甘さがいい」(60代・男性)と、女性のみならず甘いもの好きな男性からの支持もありました。
2位は「黒豆」(38.2%)でした。元気に働きマメに暮らせるようにという願いが込められています。「甘さが丁度良く好き」(20代・女性)など、甘めの味付けで幅広い年齢層から好まれています。
3位は数の子(32.8%)。子宝を象徴し、子孫繁栄の縁起を担ぐものです。「プチプチして塩気があってすごく美味しい」(40代・男性)と歯ごたえのある食感が人気のようです。4位にはこちらも甘い「伊達巻」(32.7%)が僅差でランクインしています。巻物に似ているため学業成就の願いが込められています。
ひとつに「おせち料理」と言っても、都道府県や地域によって入れる具材や好まれる具材は異なります。そこで、東日本(n=2612)、西日本(n=2284)に分けてランキングを集計してみました。
東日本のトップは「栗きんとん」(東40.1%)でした。続く2位「伊達巻」(東35.6%)、3位「黒豆」(東34.8%)といずれも甘めの具材がトップ3となりました。8位は「イクラ」(東23.9%)で、都道府県別でみると北海道から高い支持を得ました。次点ですが11位には真っ赤な「酢だこ」(東20.3%)。関東圏ではおなじみの具材ですが、西日本では18位(12.5%)とあまり馴染みがないようです。
西日本のトップは「黒豆」(西42.0%)でした。中でも兵庫県の「丹波黒豆」は有名です。西日本の8位は「ブリ」(西23.4%)となりました。成長するにつれ名前が変わることから縁起のよい出世魚とされてきました。また9位には「田作り(ごまめ)」(西20.6%)がランクインしました。イワシは田畑の肥料に使われたことから豊作を願って食べられています。また京都御所の年始の儀式でも「ごまめ」が使われていたそうです。
まだまだ閉塞感が漂う中、改めておせちの具材に込められている意味を考えながら味わうのも良いのではないでしょうか。
実家への帰省予定は昨年より増加、理由はワクチン接種の浸透
年末年始における帰省について、昨年と今年の予定を比較してみました。今年自身の実家に帰省する予定の人は34.8%、義理(配偶者)の実家に帰省する人は33.0%と、いずれも昨年より帰省予定の人が増えています。
実家に帰省する人の理由として「自身がワクチン接種済みだから」が52.4%と過半数をしめ、「実家の家族がワクチンを接種済みだから」(44.0%)も4割以上いました。国内では新型コロナワクチンを少なくとも1回打った人が1億人を超えたこともあり、ワクチン接種の広まりが大きな理由となっているようです。
また、「実家が近いから」(49.2%)、「実家が同じ都道府県内だから」(31.7%)と実家の近さも帰省理由の一つとなっています。
一方、実家に帰省しない派の約3割(27.5%)は「コロナが収まっているとは言えないから」が理由とし、新型コロナウイルスが年末年始の過ごし方に未だ影響を与えていることが見て取れます。なお、自身の実家、義理の実家いずれも同じ傾向でした。
【調査概要】
「Shufoo!」利用者調査
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢層の男女)
サンプル数:合計有効回答サンプル数 4,896名
調査期間:2021年11月29日~12月3日
調査方法:インターネットリサーチ
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クレジット:「株式会社ONE COMPATH 『Shufoo!』 調べ」
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