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セールで目を引く!チラシに必要なキャッチコピーの作り方
目次
お店のチラシでもキャッチコピーはよく見かけます。センスあふれるものも多いですが、いざ自分で作ろうと思うと、なかなか良い言葉が出てこないものです。高い効果を出すチラシ広告を作るには、どのようにキャッチコピーを作れば良いのでしょうか?その作り方と注意点をご紹介します。
セール企画で重要なキャッチコピーとは
キャッチコピーと言うと日本では宣伝文句という意味合いがあり、お店のチラシで使うとなれば、消費者の心を強くとらえるための売り文句と言えるでしょう。
キャッチコピーという言葉の通り、消費者の心をキャッチできなければ、その宣伝文句は高い効果を得られません。あまり考えず直感的に作ってしまうと、失敗する可能性が高いです。
それだけに、キャッチコピーを作ることは難しく、言い換えれば、キャッチコピーに使う言葉には人を引きつける魅力が求められます。
もう1つキャッチコピーの重要な役割として、お店や商品に興味を持ってもらうためのきっかけ作りがあげられます。
その次を読ませるための言葉であり、お店や売りたい商品の内容をお客様に見てもらうための誘導文とも言えます。
多くの商品の中から自社製品を見つけてもらうための武器
お店でどのような場面でキャッチコピーを使うことがあるのでしょうか。
たとえば、普段から発行するチラシ、さらにはセール企画などさまざまな場面があげられます。
お客様は基本的に、よほど有名な会社の製品ではない限り、多くの商品に関して最初は興味を抱かないことがほとんどです。
そこで、印象的なキャッチコピーでお客様の心をとらえ、その先の情報を知りたいと思ってもらい、そして目的の商品を見てもらう仕掛けが必要になります。
特にセールでは、期間限定で売りたい商品がハッキリと決まっているため、特別感や普段との違いを明確にしてキャッチコピーで伝える必要があります。 世の中にはさまざまな分野において、多くの商品があります。そうした多様な商品の中から自社の製品を見つけてもらうための武器がキャッチコピーです。
目を引くチラシのキャッチコピーを作るための手順
キャッチコピーは漠然と言葉を考えていっても、効果的なものはできあがりません。作るための手順があり、その順序を追って作っていくと効果的でわかりやすいキャッチコピーに仕上がります。
(1)ターゲットを設定
どのような商品であっても、万人が欲しがるものはほとんどありません。誰に対して売りたいのか、まずはターゲットを選定します。
子ども、大人、女性、男性、独身、ファミリーなどターゲットはさまざまです。 子ども向け商品に大人向けのキャッチコピーを付けても効果は見込めません。正しくターゲットを選定することこそ、効果的なキャッチコピーへの第一歩です。
(2)ターゲットの悩みを考える
次にターゲットの悩みを考えます。お客様の困っていることや不満に思っていること、望んでいることをリストアップしていきましょう。
たとえば、ドラッグストアであれば「乾燥が気になる」「湿気対策に悩んでいる」「安い商品を求めているのか、高機能な商品を求めているのかなど、悩みや求めているものによってもキャッチコピーの考え方は変わります。
(3)商品やサービスの特徴を考える
悩みを元にキャッチコピーは作れますが、その商品にどのような特徴があり、その特徴によってどんな悩みを解決できるのか、と考えた方がスムーズに言葉が出てきます。
たとえばお菓子などの食品であれば、「超濃厚」「サクサクの食感」など、他社製品とどのように違うのか、どういった特徴があるのかを明らかにし、キャッチコピーに盛り込みましょう。
(4)メリットを提案する
商品の特徴を言葉にしても、お客様はその品物自体に魅力をそれほど感じません。お客様は、自分の悩みが解決できるのか、という点を見て商品を探します。商品の特徴がわかっても、自身の悩みを解決できるのかわからないのです。
そこで、悩みを解決するためのこんなメリットがあるとキャッチコピーに取り入れます。特徴にプラスして言葉にしても良いでしょう。
たとえば「カビを99%除去する洗剤」。
これは特徴だけを言っていますが、メリットをプラスすると「カビを99%除去、子どもをアレルギーから守る洗剤」というキャッチコピーになります。
目を引くチラシのキャッチコピーを作る3つのコツ
キャッチコピーは、商品を売る際、効果的に使える宣伝文句です。
しかし他社のキャッチコピーから見よう見まねで作っても、大きな効果は得られないでしょう。 チラシにおいて限られた紙面のなかで、お客様の目を引く効果的なキャッチコピーにするには、いくつかのコツがあります。
その1 具体的な数字や実績を入れる
数字や実績という具体的な数値の入っているキャッチコピーは、見た人の記憶に残りやすいと言われています。
たとえば、「割引セール開催中!」という宣伝文句よりも「セール開催中!全商品50%OFF!」というように数値を入れると、お客様はどれぐらい割引されているのかわかりますし、9割引きなどとすれば、インパクトも生まれます。
そのほか、数値の入ったキャッチコピーの例と言うと「ランキング1位」「3年連続受賞」「5cmアップ」などがあります。 売りたい商品について、インパクトのある使える数値がないか探してみると良いでしょう。
その2 限定して特別感を出す
限定や特別という言葉にお客様は魅力を感じるので、これをキャッチコピーに取り込みます。
たとえば「会員様だけ特別価格」「初回限定」などがあげられます。
これらはキャッチコピーに限定や特別という言葉が入っているので、わかりやすいです。
ほかにも「ご予約の方に限り」「働く女性のために」「運動不足の方必見」「若返りを目指す人に」なども限定や特別の意味があります。 限定の考え方は、期間限定、数量限定、対象限定、方法限定などが該当します。
その3 お客様の声を活用する
お客様の声、口コミやレビューもキャッチコピーに活用できます。同じ悩みや意見のある人に対して、このようなキャッチコピーは効果が出やすく、「3ヶ月の勉強で一発合格」「1回の使用で歯が真っ白に」などが考えられます。
キャッチコピー作りで注意すべきポイント
キャッチコピーの最大の目的はお客様の目を引くことです。
ただし、あまりに目を引こうという部分だけ意識しすぎると、逆効果になる場合もあります。また、できるだけわかりやすい言葉を使った方がお客様はキャッチコピーの内容を把握しやすいです。
◇業界用語、専門用語を使わない
ターゲットによりますが、基本的に業界用語や専門用語は使わないようにします。業界用語や専門用語を盛り込んでしまうと一般の人が理解できないため、商品にどのような魅力があるのか、またその商品を利用するメリットが伝わりにくくなってしまいます。
◇不安を煽りすぎない
不安を煽るようなキャッチコピーは、すぐ行動しないといけないと感じ、購買意欲を駆り立てるため宣伝効果は高いです。 しかし、注目されるためだけに言葉で煽りすぎるのは逆効果です。場合によっては、その商品は良くない製品だと思われてしまい、マイナス効果になります。
◇センスやイメージなど曖昧な言葉は使わない
キャッチコピーを作るときに、よくやりがちな失敗です。 たとえば「多くの方に好評」「美容効果が3倍高い」「みんなが納得」などが該当し、「多くの方に好評」の多くとはどれぐらいなのか、具体性に欠けています。こうした失敗をしないためには、曖昧な言葉は避けて具体的な言葉を使うようにします。
まとめ
キャッチコピーを初めて作る際は苦労し時間がかかるかもしれません。しかし何度か作っていけば考え方やコツもつかめるので、スムーズに作れるようになります。不安を煽りすぎる、また曖昧な言葉を使うことはキャッチコピー作りで陥りやすい失敗なので、その点に気を付けて言葉を考えてみてください。