デマンドチェーンマネジメント（DCM）

デマンドチェーンマネジメント（Demand Chain Management：DCM）とは、POSデータなどの消費者から得られる情報をもとに需要予測を行い、商品開発や生産管理、在庫管理を最適化することです。

消費側のニーズを起点として、販売→調達→生産など、下流から上流に情報を伝達し、供給者側の需要を管理していく仕組みです。これにより、過剰在庫や売れ筋の品切れ防止につながり、需要に適した供給の最適化が可能となります。

消費者側を起点に情報管理を行うデマンドチェーンマネジメントに対して、商品の供給側の情報を起点に情報管理を行うシステムを、「サプライチェーンマネジメント」と呼びます。

日本の企業は、サプライチェーンマネジメントに強い企業が多いとされてきましたが、消費者ニーズの多様化により、消費者目線でモノづくりを考えるデマンドチェーンマネジメントの注目度が高まっています。企業都合で製造したモノの提供ではなく、消費者ニーズに合ったモノを市場に送るマネジメントシステムの導入が求められています。