相乗積
「相乗積(ソウジョウセキ)」とは、部門や商品群ごとの利益の貢献度を表すもので、売上構成比×粗利益率で求められます。
相乗積を求めることで、店舗全体や部門ごとの粗利率を改善するためには、どこを重点的に改善するのがいいのかの目星をつけることができます。
粗利率の高い部門や商品群の売上構成比を高めることで、全体の粗利率を改善することを「マージンミックス(相乗積管理)」といいます。
計算式売上構成比×粗利益率=相乗積
また、各相乗積を足した数値が全体の粗利率になります。
スーパーの例
売上構成比 | 粗利率 | 相乗積 | |
青果 | 16% | 23% | 3.68% |
水産 | 11% | 28% | 3.08% |
畜産 | 14% | 28% | 3.92% |
惣菜 | 10% | 37% | 3.7% |
日配品 | 17% | 23% | 3.91% |
一般食品 | 25% | 18% | 4.5% |
非食品 | 7% | 20% | 1.4% |
合計 | 100% | ‐ | 24.19% |
青果の相乗積は、売上構成比(16%)×粗利率(23%)=相乗積(3.68%)となります。
また、相乗積の合計である24.19%が店舗全体の粗利率になります。
この例でいうと、相乗積の高い一般食品が最も店舗の利益に貢献していることがわかります。
店舗全体の粗利率を下げるには下記のような方法が考えられます。
- 売上構成比が高く、粗利率が低い部門・商品の粗利率を改善する
- 粗利率が高く、売上構成比が小さい部門・商品の売上構成比を上げる施策を考える
値段の見直しを行う際には、価格弾力性についても検討した上で慎重に行いましょう。
