コラム 販促・集客
【スーパーの店長必見】出稿するチラシアプリの選び方とは?おすすめのチラシアプリも紹介

2023年01月17日
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執筆者
高千穂 香織

高千穂 香織

中小企業診断士。学校法人向けIT営業を経て、現在は都内会員制自習室でのBtoCマーケティングを本業としている。顧客管理、SNS運用、スタッフ採用・教育まで店舗運営を丸ごと担っている。副業では、大手資格試験予備校にて中小企業診断士講座の講師として活動中。担当科目は企業経営理論と経営情報システム。

スーパーや小売店舗向けのチラシアプリとは

チラシアプリとは、スーパーや小売店舗のチラシを閲覧できるアプリです。ユーザーは、チラシアプリを使えばお得な情報や店舗のイベント情報などを、スマホやタブレットから手軽に集められます。一人でも多くのユーザーにチラシを届けたいスーパーや小売店舗なら、ぜひ活用したいツールです。

まずは、チラシアプリの特徴とチラシの出稿者にとってのメリットを紹介します。

新聞を購読していない若年層がメインユーザー

チラシアプリは、新聞を購読していない層がメインユーザーです。とくに新聞を購読していない層の中でも、WEBに慣れ親しんだ若年層にアプローチする方法として高い効果が期待でき、新規顧客開拓に繋がります。

効果を計測しやすい

チラシアプリは、チラシの閲覧数や閲覧者の属性などのデータを計測し、チラシ配布の効果を可視化できます。また、ユーザーのチラシ閲覧地域や来店状況なども可視化できるので、商圏分析やマーケティング施策の改善にも役立ちます。

折込チラシと同等の効果だが集客コストが削減できる

チラシアプリは、折込チラシに比べて、集客力は同等ながら集客コストを大幅に削減できます。チラシアプリは、印刷や配布にかかる人件費や、紙やインク代などの消耗品費が抑えられるので、コストパフォーマンスの高いチラシ配布が可能です。

出稿するチラシアプリを選ぶポイント

現在は、さまざまなチラシアプリがリリースされています。チラシアプリごとに特徴があるので、自社のチラシ配布の目的や予算に合わせて、出稿するチラシアプリを選ぶことが大切です。

ここでは、出稿するチラシアプリを選ぶポイントを5つ紹介します。各ポイントをチェックして、最適なチラシアプリ選びにお役立てください。

ポイント1:料金形態は定額か、従量制か

チラシアプリによって、最も異なるポイントが料金形態です。料金形態は、定額制と従量制の2つのパターンがあります。利用料金は、チラシアプリを利用し続ける上で必要なものなので、どちらにするかしっかり吟味しましょう。

定額制は、月々の料金が定まっている料金形態です。予算の範囲内で利用できるチラシアプリを選べば、毎月の料金は固定費として考えられるので、予算の見通しが立てやすい点がメリットです。

従量制は、月々の料金が定まっていない料金形態です。多くの場合、チラシ閲覧数に応じて課金されます。チラシの掲載は無料でできるアプリが多く、試しやすいのがメリットです。また、閲覧数に応じて課金されるとはいえ、月の上限額を決められるアプリもあります。上限額を決められれば、予想以上に高額にはならないので安心です。

ポイント2:自社の商圏にユーザーはどれくらいいるか

チラシアプリを使って集客力を高めるには、ユーザーの多さが重要です。掲載したチラシは、ユーザーに見られてこそ集客に繋がるからです。利用するチラシアプリは、ユーザーが多いものを選びましょう。

各チラシアプリのサイトでは、ユーザー数が公開されています。しかし、サイトによって数え方が異なるため比較するのが難しいです。この記事では、ユーザー認知度が高いチラシアプリを後ほど紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

一方、自社の商圏内のユーザー数や属性情報は、チラシアプリ事業者に問い合わせれば教えてもらえることがあります。チラシアプリの検討材料として、問い合わせてみましょう。

ポイント3:効果測定の機能は充実しているか

配布したチラシの効果測定ができることは、チラシアプリを使う最大のメリットのひとつです。スムーズな効果測定を行うためにも、効果測定画面の見やすさや使いやすさを必ずチェックしましょう。

また、チラシアプリに搭載されている効果測定の機能が充実しているかも重要なポイントです。たとえば、チラシの閲覧数や閲覧者の属性などが測定できれば、誰に・どのくらいチラシが届けられたかがわかります。

また、チラシアプリの中には、チラシ以外にクーポンの配信ができるものもあります。クーポンの配信は来店や購買の動機付けに役立つうえ、クーポンの利用回数を検知した購買計測にも活用できて一石二鳥です。

ポイント4:他のサービスとの連携がしやすいか

チラシアプリは、他のサービスと連携することで、チラシの管理・運用コストの削減にも役立ちます。限られた予算や人的リソースで効率よくチラシを配布するなら、どのようなサービスと連携できるかをチェックしましょう。

チラシアプリで連携できる主なサービスは、自社WEBサイト・SNS・Googleマップへの登録・LINE公式アカウントなどが挙げられます。チラシアプリに出稿すれば、これらのサービスにも自動で投稿されるので、サービスごとにチラシを投稿する必要がありません。

投稿にかかる手間を減らせたり、投稿漏れを防げたりするうえ、チラシの露出が増えるので集客に繋げやすくなります。

ポイント5:自社と似た企業の事例をチェック

スーパーや小売店におすすめのチラシアプリですが、使い方は業種や規模によって異なります。使い方のイメージを膨らませて最適なチラシアプリを選ぶには、自社と似た企業の事例をチェックしましょう。

多くのチラシアプリでは、公式サイトにチラシアプリの導入事例を掲載しています。自社と同じ業種や規模の店舗が、どのようにチラシアプリを活用しているか見てみましょう。

ユーザー認知が高いチラシアプリ3選!

ここからは、ユーザー認知度が高く利用することで高い効果を見込めるチラシアプリを紹介します。Googleなどで検索されている回数が多い順に紹介するので、効率よくチラシアプリを比較できます。

【デジタルチラシ配信サービスのGoogle検索回数ランキング】シュフー(「shufoo」「シュフーチラシ」も含む) 84,800回/月
トクバイ(「トクバイチラシ」も含む) 34,100回/月
LINE チラシ(「ラインチラシ」も含む) 2,480回/月
チラシ プラス 720回/月
クラシルチラシ 260回/月

※SEOツールの「パスカル」にて2022年12月調査

1位:Shufoo!(シュフー)

Shufoo!は、月間チラシ閲覧数が4.5億、月間利用ユーザー数が1,600万人を超える、国内利用率No.1のチラシアプリです。月間の検索回数も8万回を超えており、ユーザーからの注目度の高さがうかがえます。小売業をはじめ4,600社以上が利用しているので、他社の事例が見つけやすい点も嬉しいポイントです。

Shufoo!の料金形態は従量制で、無料でチラシを掲載できます。掲載後はチラシ閲覧人数に応じて課金されますが、予算の上限が設定できるので、予想を超える高額請求の心配はありません。

メニュー名Shufoo!基本プラン
課金式従量課金制
掲載料金①店舗ごとに設定する月額上限
商圏内上限閲覧人数×@9〜15円

②実績請求料金
閲覧人数×@9〜15円

※実請求額は ①<②の場合①が請求額 ①>②の場合②が請求額
※チラシを月11本以上配信する場合は別途費用が発生

Shufoo!は、効果測定画面が大変見やすいこともおすすめのポイントです。以下の画像は、チラシの閲覧数がわかる画面です。7日間で見られた回数の推移がグラフで表示されるのも、多忙な店長の助けになります。

また、GPSやBluetoothの技術を用いて、ユーザーのチラシ閲覧地域も可視化できます。チラシを閲覧してからの来店状況も計測できるので、商圏分析やマーケティング施策の改善にも繋がります。

さらに、Shufoo!はチラシアプリを選ぶうえでチェックしたい、他のサービスとの連携もしっかりカバーしています。Shufoo!に投稿すれば、自動で自社WEBサイト・Googleビジネスプロフィール・LINE公式アカウントなどに投稿できるのです。これまでサービスごとにチラシを投稿していた方は、大幅にコストを削減できるでしょう。

Shufoo!(シュフー)について詳しくはこちらからご確認ください。

2位:トクバイ

トクバイは、月間利用者数が1,000万人のチラシアプリです。利用ユーザーの81%が女性、70%が子持ち家庭で、ファミリー層から人気を集めています。月間の検索回数も3万回を超えており、Shufoo!には及びませんがかなり認知度の高いサービスです。

トクバイの料金形態は定額制で、チラシ配布以外にクーポンやキャンペーン、イベント情報の配信機能も使い放題です。定額制なら、予算に合わせたコストコントロールのしやすさがメリットとして挙げられます。

メニュー名スタンダードプランワイドリーチプラン
課金式定額制定額制
掲載料金月額8,250円(税込)月額11,000円(税込)
その他料金導入サポート・初期費用0円導入サポート・初期費用0円

トクバイには、チラシの閲覧回数以外にさまざまな効果測定機能が搭載されています。たとえば、チラシの閲覧回数より一歩踏み込んで、商品ごとの人気閲覧ランキングがわかります。競合店を含めた閲覧数分布も把握できるので、店舗の経営戦略にも役立てることが可能です。

画像引用元:トクバイ公式サイト

また、トクバイは他のサービスとの連携機能も充実しており、自社WEBサイト・アプリ・オンラインショッピングサイトへの導線を確保できる点が強みです。デジタルならではの強みを活かし、ユーザーとの購買接点をより多く持つことができます。

画像引用元:トクバイ公式サイト

3位:LINEチラシ

LINEチラシは、月間9,300万人(2022年3月末時点)のLINEユーザーにアプローチできるチラシアプリです。非常に多くのユーザーに利用されているため、他のサービスに比べると圧倒的な数のユーザーにアプローチできます。月間の検索回数は2,000回を超えており、これからますます注目を集めていくでしょう。

LINEチラシの料金は、基本価格と掲載価格を合算して月額料金が決まります。閲覧ユーザー数によって課金される掲載価格は、上限が設定できるので予算オーバーの心配がありません。

メニュー名LINEチラシ メディアフォーマット
課金式基本価格+掲載価格(上限あり)
掲載料金基本価格:登録店舗数×1,100円(税込)
掲載価格:お気に入りユーザーの月間閲覧ユーザー数×33円(税込)
+非お気に入りユーザーの月間閲覧セッション数×11円(税込)
その他料金システム初期設定費が発生する場合あり

LINEチラシには、LINEが提供する他のサービスとの連携により、チラシの露出を増やせるメリットがあります。たとえば、LINEウォレットとの連携によりユーザーのウォレット画面内にチラシが表示されるのです。

また、LINEチラシの公式アカウントとの連携により、ユーザーにチラシの更新通知を届けることもできます。LINEチラシの公式アカウントは、総友だち数が2,000万人超(2022年6月時点)に及ぶため、商圏内の新規顧客獲得も期待できます。

画像引用元:LINE Business Guide 2022年10月-2023年3月期 p.34

他にも、LINEチラシにはLINEの利用状況や生活エリアなど、LINEサービスへの登録状況をもとにした、パーソナライズされた情報をユーザーに届けられます。パーソナライズされた情報を届けることで、来店や購買の意欲を高められるでしょう。

まとめ

この記事では、チラシアプリの特徴や出稿者にとってのメリット、チラシアプリ選びのポイントを紹介しました。チラシアプリは、コストを削減しつつ自社の売上を増加させるのにおすすめのツールです。

ユーザー認知度の高いチラシアプリを利用すれば、より高い効果が望めます。この記事で紹介したチラシアプリは、ユーザーからはもちろん、出稿者からも人気を集めているものばかりです。ぜひ比較検討の参考にして、自社にとって最適なチラシアプリをお選びください。

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