コラム 販促・集客
デジタルクーポンとはどんなもの?利用のメリット・デメリットとおすすめサービスを紹介

2023年03月09日
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執筆者
高千穂 香織

高千穂 香織

中小企業診断士。学校法人向けIT営業を経て、現在は都内会員制自習室でのBtoCマーケティングを本業としている。顧客管理、SNS運用、スタッフ採用・教育まで店舗運営を丸ごと担っている。副業では、大手資格試験予備校にて中小企業診断士講座の講師として活動中。担当科目は企業経営理論と経営情報システム。

デジタルクーポンとは?

デジタルクーポンとはデジタル化されたクーポンのことで、紙クーポンでは得られないメリットがあるため注目を集めています。クーポン配信の費用対効果を高めたい店舗運営者なら、ぜひ取り入れたい施策です。

この記事では、デジタルクーポンを発行してみたい方に向けて、デジタルクーポンのメリットやデメリット、配信方法を丁寧に解説します。IT初心者の方でも簡単に配信できる方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

デジタルクーポンのメリット4点

デジタルクーポンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、デジタルクーポンを導入した店舗が得られるメリットを4点紹介します。

顧客との接点が増える

一つ目のメリットは、紙クーポンに比べて顧客との接点を増やしやすい点です。

紙クーポンは新聞折り込みチラシと一緒に配布したり街頭で手渡しするため、配布する期間やエリアが限定されてしまいます。

これに対しデジタルクーポンは配布期間も配布エリアも柔軟に設定できるため、顧客との接点が増え、実際の来店や購買につながる可能性も高まります。

今よりも顧客との接点を増やしたい方は、積極的にデジタルクーポンを活用することをおすすめします。

作成や配布のコストが安い

二つ目のメリットは、紙クーポンに比べて作成や配布コストが安い点です。,

デジタルクーポンはデータをWEB上で配信するため、印刷代や紙代がかかりません。またクーポンの配信も簡単なものだとスマートフォンひとつでできるので、紙クーポンと比べて手間(人件費)がかかりません。

クーポンの配布コストを抑えられること、クーポン配布にかかる手間を減らせることは、人員が限られている小規模店舗にとって魅力的なポイントでしょう。

すぐに配信(配布)できる

三つ目のメリットとして、デジタルクーポンは作成後すぐに配信できます。

紙クーポンはクーポンデータを作るだけでなく、印刷したり配布したりといった手間がかかるため、情報発信にどうしてもタイムラグは生じてしまいます。この点、デジタルクーポンはすぐに配信できるので、タイムリーな情報発信に向いていると言えるでしょう。

顧客の情報を収集できる

四つ目のメリットとして、デジタルクーポンは顧客の情報を収集するのに向いています。

紙クーポンの場合、集客効果は得られても、いつ・誰が・どのようなクーポンを使ったかを検証することは難しいでしょう。このためクーポン配布についての改善点を見つけにくく、配りっぱなしになってしまう可能性もあります。

デジタルクーポンなら、クーポンの配信に伴い顧客情報を収集・蓄積することができます。具体的には、クーポンを使った顧客の属性や利用状況などの分析が可能です。配信しっぱなしではなく効果検証までを行うことで、より質の高いクーポン配信に繋げられます。

デジタルクーポンのデメリット2点

デジタルクーポンには、紙クーポンにはないあらゆるメリットがありますが、デメリットもあります。

ここでは、デジタルクーポンのデメリットを2点紹介します。あらかじめデメリットを把握しておけば、必要な対策ができるのでこの機会にチェックしておきましょう。

クーポン目当ての顧客が集まりやすい

デジタルクーポンは多くの顧客との接点を持てる反面、クーポン目当ての顧客を集めてしまいやすいという特徴があります。

店舗にとってのあるべき姿は、ユーザーにクーポンの配布をきっかけに店舗へ来店・購買し、その後もリピーターとなってもらうことです。

しかしデジタルクーポンを配信することで、クーポンがあるときのみ来店・購買する顧客も集まります。リピーターを獲得し、長期的な視点で売上を向上させるためには、クーポン配信と並行して他のマーケティング施策を取り入れるのも必要です。

アプリのダウンロードや登録が必要

デジタルクーポンの配信には、紙クーポンでは必要のないアプリのダウンロードや会員登録が必要になることがあります。こうした作業には手間がかかるため、面倒に感じて利用しない人もいるでしょう。

デジタルクーポンを利用する際は、スマートフォンの操作に不慣れな顧客や、個人情報の入力に抵抗を感じる顧客の心理的なハードルを下げる工夫も必要です。

もちろん一度アプリをインストールしたり会員登録をしたりすれば、その後のクーポンの受け取りや管理はとても便利です。アプリのインストールや会員登録のメリットをしっかりと伝え、納得して利用してもらうための工夫をしましょう。

デジタルクーポンの配信方法

デジタルクーポンはどのように配信できるのでしょうか。ここでは、主なデジタルクーポンの配信方法を紹介します。自店舗にとってはどの方法が最適か、比較検討にお役立てください。

デジタルクーポン配信サービスを利用する

デジタルクーポン配信サービスは、デジタルクーポンの配信に関する機能をワンストップで提供しているサービスです。

具体的には、クーポンの作成、配信、データの解析まで行える機能を搭載しています。配信に必要な機能が一通りそろっているので、効率よくスピーディーに導入するのにおすすめです。

デジタルクーポン配信サービスを利用するための料金はかかりますが、限られた予算の中でスモールスタートができるサービスもあります。以下のような、大手企業が提供するデジタルクーポン配信サービスなら、信頼性も高いでしょう。

店舗アプリの作成サービスを利用する

デジタルクーポンを配信するために、独自に店舗アプリを作成し、デジタルクーポンの配信機能を搭載する方法です。店舗アプリにはクーポン配信機能以外にも、会員証や来店予約機能など、さまざまな機能を搭載できます。

しかし独自に店舗アプリを作成・運用するにはコストがかかります。ある程度の金銭的・人的リソースを投入できる場合は、取り入れてみるとよいでしょう。

クーポン作成サービスとSNSを利用する

クーポン作成サービスで作ったデジタルクーポンを、SNSで配信する方法です。クーポン作成サービスの中には無料で作成できるものもあり、SNSも無料のものを使えば低コストで始められます。

LINEやInstagram、Twitterなどの店舗アカウントがある場合は、すでに自店舗に興味があるフォロワーにクーポンを配信できるので、利用率の高さも期待できるでしょう。

初心者におすすめのデジタルクーポン配信サービス

どのデジタルクーポン配信サービスを利用するかは、目的や予算、運用体制を含めてよく検討しましょう。

もしデジタルクーポンの利用が初めてなら、おすすめはデジタルクーポン配信サービスです。デジタルクーポンの作成から配信まで必要な機能が一通りそろっているので、初心者の方もスムーズに配信できます。

ここでは、初心者におすすめのデジタルクーポン配信サービスを紹介します。どれもユーザー数が多く人気の高いサービスなので、ぜひ参考にしてください。

Shufoo!

Shufoo!は、スーパーマーケットやドラッグストアなど、チラシを使う店舗におすすめのサービスです。Shufoo!は、月間チラシ閲覧数が4.5億、月間利用ユーザー数が1,600万人を超える、国内利用率No.1のサービスです。小売業をはじめ4,600社以上が利用しており、チラシやイベント情報などあらゆる情報を配信できます。

Shufoo!にはデジタルクーポン配信機能として「お気に入りクーポン」が搭載されています。チラシとクーポンは、非常に親和性の高いマーケティング施策です。なぜなら、チラシもクーポンも「お得にお買い物をしたい」という顧客のニーズを掴めるものだからです。お得に買い物ができるようチラシを閲覧しているユーザーに、クーポンも配信すれば来店動機を一層高められるでしょう。

Shufoo!は、国内利用率No.1のデジタルチラシ配信サービスなので、すでにたくさんの「お得にお買い物をしたい顧客」が利用しています。チラシとクーポンで相乗効果を生み売上アップに繋げるために、圧倒的なサービス利用者数を獲得していることは重視したいポイントです。

また「お気に入りクーポン」機能では、ユーザーに配信したクーポンの購買計測も可能です。ユーザーが受け取ったクーポンが、実際にどれだけ利用されたかを計測できます。購買計測は、効果の高いクーポンの内容や配信のタイミングが分析できるので、マーケティング効果を高めるのに役立ちます。

LINEマーケットプレイス

LINEマーケットプレイスは、企業がLINE公式アカウントをより効果的に活用するためのツールを販売するプラットフォームです。

LINE公式アカウントには、大企業や中小企業など30万件以上もの登録があります。アカウントの開設は無料でできるうえ、5分程度で手続きができるので初めての方でもスピーディーに始められるでしょう。

自店舗のアカウントができたら、管理画面からユーザーにデジタルクーポンを配信できます。クーポンごとの開封率や実際の使用率といったデータの収集も可能です。

GMOおみせアプリ

店舗独自のアプリを開発したい方には、GMOおみせアプリがおすすめです。2022年10月時点で、2,490社、9,400店舗もの導入実績があり、店舗アプリの制作・導入実績としては国内最大級を誇っています。

GMOおみせアプリなら、デジタルクーポンの配信はもちろん、来店予約や決済機能、顧客管理システムまで一体化させられます。カスタマイズできる点が多い分、自店舗にとって必要な機能を見極めることが重要です。

配信できるクーポンの種類が豊富なことは、魅力的なポイントでしょう。アプリのインストールクーポンや誕生日など、シーンに合わせたクーポン配信が可能です。

ホットペッパーグルメ

ホットペッパーグルメは、飲食店におすすめのサービスです。株式会社リクルートが運営しているサイトで、ネット予約の利用者数は飲食店予約サイトの中でもNo.1を誇ります。年間に7,170万人以上が利用しているので、ホットペッパーグルメに掲載するだけでも、集客力をアップさせられるでしょう。

ホットペッパーグルメには無料プランと有料プランがありますが、無料掲載プランでも3枚までデジタルクーポンを配信可能です。最大6枚まで配信したい場合は有料プランになりますが、まずは無料で試してから、予算に合わせて検討するのがおすすめです。

まとめ

この記事では、デジタルクーポンのメリットとデメリット、配信方法やおすすめの配信サービスを紹介しました。デジタルクーポンには、紙クーポンでは得られなかったメリットがたくさんあります。デメリットを解消しつつメリットを最大限引き出すことで、マーケティング効果向上が期待できます。

初心者の方からすると一見ハードルが高そうに思えるデジタルクーポンの配信は、配信サービスを使えば簡単にクリアできます。ぜひ、今回紹介したサービスの詳細を確認し、導入に向けて前向きに検討してください。

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