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【チノケン育児記録・後編】Shufoo!事務局で働く共働き世帯の新米パパが、育休中に学んだこと(食事・買い物編)
目次
Shufoo!事務局の30代男性社員チノケン氏。周囲から「菩薩」と言われるほど穏やかで優しい性格です。
そんな彼に待望の第一子が誕生したのは2019年11月のこと。
それから1ヶ月強が経った12月中旬から2020年1月中旬まで約1か月、上司や周囲に背中を押され、人生初の育児休暇を取ることになりました。
休暇を終えて復帰すると、チノケン氏は新米パパとして恐ろしいほどの成長を遂げ、事務局のスタッフを驚かせました。
せっかくなので、育児休暇中のエピソードを詳しく聞いてみました。
前編では時間の使い方についてお聞きしましたが、後編では食事と買い物についてお聞きしました。
時短テクをひたすら学ぶ。冷凍野菜や麺つゆの存在に感謝!
―忙しい育休中ですが、食事を作る際に気を付けたことってあるんですか?
夜は主菜、副菜、汁物を作ろうと思っていました。栄養をちゃんととって、いいおっぱいを出してほしいと思っていました。とは言え毎日ちゃんと作るのは大変なので、時短とか簡単にできることをひたすら考えました。例えば副菜は大量に作って保存し何日かに分けて食べていました。作ったのはナムルやおひたし、簡単な炒め物なんかですね。副菜を作るのに、冷凍野菜をフル活用しました。特に冷凍の里芋は、煮物を作ったり豚汁に入れたり使い勝手が良かったです。それから冷凍コーンも活用していました。スープに入れたり何かの彩りにしたり。缶詰だと1度に結構な量を使わないといけないので、冷凍の方が使いやすいと思いました。
―しっかりしてる父ちゃんですね。時短テクニックをもう少し聞きたいです。
時短のテクニックは、育休中にずいぶん考えましたよ。
細かいものだと、それまではダシパックを使っていましたが、パックで煮出す時間も勿体ないと思って顆粒タイプのダシを使い始めたり、野菜を温める時はシリコンスチーマーを使ったり。あと麺つゆは万能だと思いましたね。ダシと醤油とみりん…っていう行程を麺つゆで一発解決できた時は感動しました。
時短のことは本当によく考えていたので、メニューの選び方も時短がポイントでした。
メニューはレシピサイトやYoutubeを参考に。最優先は「妻が食べたいもの」
―どうやってメニューを決めていたんですか?
とにかく空いてる時間にレシピサイトやYoutubeを見て気になるレシピを保存していました。「時短」とか「作り置き」のレシピが中心ですね。
「バズレシピ」で話題のリュウジさんのレシピは「簡単」「時短」が多いので何度か作りました。最近はまっているのは、北海道の主婦の方のYoutubeです。お弁当のメニューを一週間分作る、っていう動画を毎週投稿している方ですが本当に参考になります。
そうやってレシピはなんとなくストックして、それからShufoo!でチラシを見比べて何がお得かをチェックする。さらに妻に何を食べたいかを聞く。妻が食べたいものはわりと最優先だったかもしれないですね。お母さんの体が欲しているものだからなるべく作りたいと思いました。
こんな感じでなんとなくメニューを決めていました。
3~4軒を孤軍奮闘で買い回り。するとクリスマスに悲劇が…
―買い物の頻度はどんな感じだったんですか?
2日に1回が多かったですが、毎日行くこともありました。スーパーは一度に3~4軒くらい買い回りしていました。安いというより、良いものをお得に買いたいので、大容量を買うならここ、肉ならここ、魚ならここ、など特徴に合わせて買い回りをしました。
クリスマスに買い回りをしていた時、自転車にうっかり前のスーパーで買ったものを放置したままにして、盗まれたことがありました。クリスマスチキンとかケーキなんかを…。自分も悪いけどめちゃくちゃ悲しかったです。クリスマスなのに!
―胸が痛いですね…。育休の経験を踏まえてスーパーに伝えたいことってありますか?
スーパーには食材がたくさんあって、料理に慣れている人がいくと、何が安いからあのメニューを作ろうとか、それならあれが必要だ、とかを考えられるけど、あまり料理に慣れていない人が行くと、どれだけの量を買えばいいのか、さつまいもが特売でも何を作っていいのか、よく分からない。レシピ動画やアプリはたくさんあるけれど、店内での情報提供はもっとあってもいいかなと思いました。レシピを完成させるためについで買いを促してもらったり。スーパーって大体が野菜売場から入りますよね。そこで提案があってもいいかも、と思ったりします。
―これまではスーパーのお話でしたが、日用品の買い物はいかがでしょう?
最近、オムツは通販で買うと安いよって聞きますが、うちの場合は近所のドラッグストアの方が安いので、毎度買いに行ってましたよ。オムツってかさばるので、単純に買うのは大変。他にもミルクやおしりふきも買いますが、なんででしょうね、全部かさばる。僕は自転車で買いに行ってたので、荷物がてんこもりになって、リュックにもかごにも入れて帰ってました。
赤ちゃんが生まれてから変わったのは、とにかく頻繁に品質を気にするようになったことです。なるべく無添加とか、体にいいものを使うようになりました。これまでは何でもいいやと思ってたので随分変わりました。
リアル店舗の利用が多いが、通販もうまく活用
―ECサイトも利用しましたか?
はい。最近はとても早く届くところがあるので、利用していましたよ。哺乳瓶の先だけっていうニッチな買い物をしたことがありますが、朝に頼んで夜に来たので助かりました。
ただ基本的にはリアル店舗の方が多かったですね。赤ちゃんが実際に使うものなので、ちゃんと見てから買いたかったのと、今すぐ買いたい(手に入れたい)、という状況が多かったです。
男性にとっての育児休暇は「家事休暇」。男性がもっと積極的に家事・育児に参加する社会になって欲しい
―育休、振り返ってみていかがでしたか?
「育児休暇」と言いながら、実は男性にとって「育児」にかかるウェイトはそんなに重くないと思うんです。おっぱい出ないですしね。振り返ると「家事休暇」だった気がします。掃除や洗濯、料理、買い物のほか、名もなき家事をずっとやっていた記憶です。名もなき家事って何であんなに多いんでしょうね?シャンプーを詰め替えたり、ペットボトルのフィルムをはがしてボトルをつぶして仕分けしたり、電気ポットにお水を入れておいたり…一日がとにかく早く感じました。
こういったことをお母さんが1人でやるのは本当に大変ですから、男性がつきっきりで出来る機会があるのはいいと思いましたし、男性がもっと積極的に家事・育児に参加できるような社会であって欲しいです。
改めて、育児休暇を取ることができて良かったです。
―ありがとうございました!
まとめ
食事や買い物も時間の話がたくさん登場しました。空いた時間に時短レシピを探し、スーパーでは時短料理用の材料を買い、そして時短料理を作る。育児をするパパママたちにとって、「時間」がいかに大事なものか、攻略すべき相手なのかが分かります。
さらに、チノケン氏はこなれていて家事力の高さを感じますが、「(料理に慣れていない人は)さつまいもが特売でも何を作っていいのかよく分からない」という指摘には、はっとさせられました。そういった方のための売場作りとして、例えばレシピ提案や、それに必要な材料を同じ場所で販売するなどすれば、買い物時間の効率化に寄与できますし、応援することにも繋がりますね。
「奮闘記」という言葉が自然と頭に浮かぶような、30代共働き夫婦の必死の努力が垣間見えるインタビューでした。チノケン氏の視点が売場作りのヒントになれば嬉しい限りです。