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梅雨の食材保管、どうしてる?食べ物を美味しく、安心に保管する方法を一挙紹介

2020年06月16日
※掲載内容は公開日時点の情報です。現在と異なる場合がございます。
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高温多湿な梅雨時に、食べ物をいつも通りの方法で保管し、腐らせるなどして食べられない状態にしてしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、梅雨時の食材別保存方法や、冷蔵保存の際の注意点などについて紹介していきます。

食材を扱う店舗の視点で考えると、梅雨時の食材保管方法を参考にしながらPOPを作るなどして売り場に置いておくことで、顧客の目に留まりやすいというメリットもありますので、店頭販促の一環としても有効活用いただければ幸いです。

梅雨時は食材の保存に気を付けるべき理由

梅雨時になると、高温になり湿度も高くなるため、普段は棚やベランダなど常温の場所に出しておいても問題のない食材でも気を付ける必要があります。梅雨時に食材の鮮度をできるだけ長く保つには、食材ごとに保存方法を変えていくことが大切です。

【食材別】梅雨時の保存方法

ここからは、梅雨時の適切な保存方法について、食材別に紹介します。

お米の保存方法

お米は湿気と高温に弱く、気温20度以上、湿度60%以上になると虫が発生する可能性が非常に高まるといわれています。またあまりにも湿度が高いと、カビが発生する可能性もあります。保存の際はフリーザーパックに入れて密閉したうえで、冷蔵庫で保管するのが良いでしょう。唐辛子や月桂樹(ローリエ)をガーゼに包んだものを入れておくと、害虫予防になります。

参考 https://www.gohansaisai.com/know/entry/detail.html?i=211

さらに、保存容器にお米を入れて内ふたに脱酸素剤(使い捨てカイロでも代用可能)を貼り付けておけば酸化を予防し、風味が落ちるのを防ぐこともできます。

参考 https://sonaeru.jp/provision/rice/intro/p-8/

小麦粉、片栗粉などの粉物の保存方法

小麦粉や片栗粉などの粉物を常温で保存した場合、カビの繁殖やダニなどの虫が付きやすくなります。湿気の多い梅雨ではなおさらです。小麦粉や片栗粉を保存する際は密封容器に小分けにして、冷蔵庫で保管すると長持ちします。密封容器を使うと結露やにおいも防げます。極力、質を落とさずに保存したいなら、密封容器をさらに冷凍庫に入れて保管するという方法もあります。

玉ねぎ、にんにくの保存方法

玉ねぎやにんにくは乾燥した環境を好む食材です。通常、玉ねぎは常温保存が基本、にんにくも常温保存が可能な野菜ですが、梅雨時期は避けるのが無難です。また、両方とも湿気に弱い野菜なので、冷蔵庫よりも湿気がある野菜室ではなく、新聞紙で包んでから冷蔵庫で保存するのがよいでしょう。

にんじん、大根、ねぎの保存方法

にんじんや大根、ねぎなどは涼しい時期は常温保存が可能ですが、暖かくなってからは避けます。気温と湿度が高いと傷んでしまう一方、乾燥にも弱いため、野菜室で保管するのがよいでしょう。保管時は、土に埋まっている時と同じように立てて置いておくことをおすすめします。スペースが足りないのであれば、乾燥を防ぐために袋などで包むことで、冷蔵室での保存も可能です。

じゃがいも、さつまいも、さといもの保存方法

じゃがいも、さつまいも、さといもなどのイモ類は、低温に弱い野菜のため基本的には常温保存です。しかし、気温と湿度の高まる梅雨時期は、傷んでしまう以外にもじゃがいもの場合有害物質を含んだ芽が出やすくなるため、常温保存は避けるのがよいでしょう。一方で、冷蔵庫に入れると低温障害を起こしてしまい、中身が変色したり一部空洞になってしまうこともあります。そのため、新聞紙に包んで野菜室に入れて保存することをおすすめします。

果物の保存方法

果物も、梅雨時期は常温ではなく冷蔵室や野菜室を活用することで傷みにくくなります。しかし、マンゴーやバナナなどの南国育ちの果物や、桃やビワなど低温に弱い果物の場合、低温障害を起こしてしまい熟成が進まなくなってしまいます。バナナの場合は皮が黒くなり見た目にも影響が出ます。そのため、梅雨時期は普段よりも早めに食べきれる量の買い物をすることをおすすめします。

参考 https://tg-uchi.jp/topics/4257

食材を冷蔵庫で保存する際の注意点

食材の正しい保存方法を把握したうえで実践すれば、梅雨時でもおいしさと鮮度をキープすることができます。ただし、食材を冷蔵庫で保存する場合は、いくつか注意点があります。まず、乾燥に弱い食材に関しては、袋で包むなどして乾燥を防止するように心がけましょう。

次に、野菜や果物を購入した場合は、肉・魚とは離して保存することが欠かせません。肉や魚は雑菌が繁殖しやすい食材であるため、水分を拭き取ったり、必要に応じて下味を付けて冷凍するなどして保存方法を工夫するとともに、チルド室も活用してみましょう。

また、野菜や果物の鮮度を保って保存するためには、できるだけ傷がつかないよう丁寧に収納することがポイントです。万が一傷が付いてしまうと、そこから酵素が出てきて変色し、劣化が進む原因となります。

まとめ

梅雨時は高温でジメジメとした気候になるので、食材の保管には特に気をつかう時期です。しかし、正しい食材の保存方法を心得ておけば、梅雨時でも心配はありません。

店舗側としても、それぞれの食材に有効な保存方法を提案するなど、梅雨時期だからこそできる売り場づくりをすることで売上アップにつながる可能性があります。今回紹介した食材の保存方法を、梅雨対策としてぜひ参考にしてみてください。


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