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反響率アップなポスティングチラシのデザインのコツ!
ポスティングチラシにおいて、デザインは反響率に大きく影響を与える重要な要素の一つです。デザインをないがしろにしてしまうと、いくらチラシを配布してもまったく反響がないということにも繋がりかねません。そこで今回は、ポスティングチラシの反響率アップに欠かせないデザインのコツについて紹介します。
目次
ポスティングチラシの制作準備3つ
ポスティングチラシを制作する準備として、まず3つの項目を整理しましょう。
ターゲットを明確にする
一つ目は、「ターゲットを明確にする」ことです。
チラシのデザインを決めていく上で、チラシ配布のターゲットが明確になっていることは必須条件です。なぜなら、ターゲットによって、テキスト・画像・色合い・レイアウトなど、デザインに関わるすべての要素が変わってくるためです。
デザイン全体の軸をブレさせないためにも、まずは年齢層や性別などターゲットを絞り込みましょう。
商品の特徴を絞り込む
二つ目は、「商品の特徴を絞り込む」ことです。
チラシに印刷できる情報量は限られているため、ターゲットに合わせて、「お客様に何を知って欲しいか?」を整理し、「伝えたい商品の特徴」を絞り込む必要があります。特徴を絞り込むことによって、ターゲットにより簡潔に商品の魅力を伝えることができ、記憶に残るチラシを制作することができます。
差別化を図ろうとすべての特徴を無理やり詰め込もうとすると、逆に何が特徴なのかがターゲットに伝わりにくくなるため注意しましょう。特徴は3つほどに絞ることがベターです。
お客様に何をしてほしいのかを明確にする
三つ目は、「お客様に何をしてほしいのかを明確にする」ことです。
いくら商品の魅力が伝わったとしても、そのあとのアクションを促さない限り、ターゲットは行動してくれません。そのため、お問い合わせ先や店舗情報など、ターゲットが行動に移る際に必要な情報は忘れずに盛り込みましょう。
また、ターゲットの行動をさらに後押しするために、クーポンやプレゼントなどの特典をつけて、お問い合わせや来店を促すという方法も効果的です。「このチラシを見て来店・お問い合わせをしたいと思うか」と、お客様側の心理を考えてチラシを作り込むことが重要となります。
監修者コメント「ターゲットを明確にし、チラシを見たお客様の行動を考え、商品情報や動線をわかりやすく伝える」ことが鉄則です。ターゲット設定では、職業や家族構成、居住地域から「どんな価値観・悩みをもつのか」まで具体的であればあるほど、イメージが明確になりデザインに落とし込みやすくなります。
手に取るポスティングチラシにするためには
ポスティングチラシは日々たくさんの種類がターゲットの元に届くため、「手に取ってもらえる工夫」が欠かせません。制作準備が整ったら、ターゲットが思わず手に取ってしまうポスティングチラシにするためのポイントも押さえておきましょう。
違和感を抱かせる
他のチラシとの差別化を図っていく上で、ぱっと見て他のチラシと違う、いつもと違う、というような「違和感を抱かせる」という方法があります。
ターゲットが手に取った瞬間の印象を変えるためにも、印刷するサイズ・紙質について検討しましょう。
サイズ
ポスティングチラシに使用される代表的な印刷サイズはA4かB5サイズです。配布するポストのサイズに最適なこと、A4以上のサイズだと折り加工が必要なことが理由として挙げられます。そのため、あえて大きいサイズ、あるいは小さいサイズで印刷することで、他のチラシとの差別化を図ることもできます。
紙質
ポスティングチラシに使用される代表的な紙質は、「光沢紙」「マット紙」「普通紙(上質紙)」の3つです。それぞれ手触りが変わってくるため、手に取った際の印象を意識しながら違和感を抱かせるうえで最適な紙質を選びましょう。
また、ポスティングチラシには、薄手の用紙(50㎏~70㎏程度)がよく利用されています。例えば、あえて厚手の紙を使用することで他のチラシとは異なる高級感を生み出すことができます。
監修者コメント違和感を抱かせるとは、「目に留まる(気になる)」ということです。埋もれてしまいがちなポスティングチラシのなかで、目に留まりやすいポスティングチラシにできれば、お客様に情報を伝えるチャンスを確実に増やすことができます。費用はかかりますが、差別化として紙の形を細長くしたり、正方形にしたり、住宅関連であれば家の形にしたりするのも一つの方法です。
読み手に響くキャッチコピーを考える
ポスティングチラシを受け取ったターゲットは、まずチラシに印刷された「キャッチコピー」を目にします。そのため、キャッチコピーを工夫することで、読むべきチラシだと認識させることができます。ターゲットに刺さるキャッチコピーにするためにも、次の3つのポイントを意識しましょう。
あなたがずばりターゲットです!と伝える
チラシを見てもらうためには、まず「自分に関係ありそう!」とターゲットに感じてもらう必要があります。そのため、キャッチコピーには「あなたがずばりターゲットです!」と分かる内容を入れて、「目に留まる(気になる)」ポイントになるよう意識しましょう。
具体的には、「〇〇に在住の方」「初心者歓迎」「〇〇歳の方に人気」など、ターゲットの属性に合わせたテキストを活用するといいでしょう。さらに「痩せたいと思っている方必見!」よりも「お腹のお肉がズボンに乗っている方必見!」というように、具体性が高いほどよりターゲットに刺さりやすくなります。
”今”行動しなきゃ!と思わせる
ターゲットがチラシを見たときに、「今行動する理由」がなければ、後回しにされてしまいます。一度後回しにされてしまうと忘れられてしまうため、キャッチコピーには必ず「今行動しなきゃ!」と思わせる内容を入れましょう。
具体的には、「今月末まで限定」「先着〇〇名様限定」など、今行動しないと得られないメリットを盛り込むといいでしょう。また、「夏だからこそ〇〇はじめませんか?」「クリスマスまでに〇〇しませんか?」など、季節性のあるテキストを上手く活用することも有効な手法の一つです。
納得する数値・写真を使用する
キャッチコピーをより興味を引くテキストにするためには、ターゲットが納得するような数値や写真を使用することも有効です。例えば、「地域No.1」「満足度90%以上」など、データで定量的に示せる内容がいいでしょう。
また、整体院のチラシであれば施術前後の写真を入れたり、進学塾のチラシであれば進学実績をグラフ化した画像などを入れたりすることで、より視覚的に魅力をアピールすることができます。
監修者コメント文字ばかりでは読み気になりづらくなるため、図形や写真を使用することは効果的です。ただし、写真を掲載する場合は印刷時に鮮明に見えるように、必ず解像度の高いデータを用意しましょう。ぼやけた写真や印象が悪い写真(暗い、汚いなど)は逆効果となってしまいます。
チラシのデザインで気を付けるポイント
ここからは具体的なチラシのデザインの方法について紹介します。
伝わりやすいレイアウト「Zの法則」
人はチラシを読むときに、Zの文字の形にしたがって目線が動くといわれています。
1.まず左上から右上に向かって読む
2.次に右上から左下に向かって読む
3.最後に左下から右に向かって読む
そのため、レイアウトを考える際は、1~3の順番に沿って要素を配置することで、情報が伝わりやすいチラシを制作することができます。
また、重要な要素は四隅に配置することで、目に留まりやすいレイアウトになります。
文字の大きさを3つに絞る
チラシにおいて、使われている文字の大きさが1つだと、目立ちにくく、ターゲットはどこを読んでいいか分かりにくくなります。一方で、フォントのサイズがいくつもあると、まとまりがなく、ごちゃごちゃした印象になりがちです。そのため、文字の大きさは3つに絞り、それぞれ使用する際のルールを決めておきましょう。
最も目立たせたいキャッチコピーを一番大きくし、商品の特徴など伝えたい詳細は2番目のサイズにしましょう。気になった人には追加で読んでほしい内容など、プラスアルファの情報は一番小さい文字で記載するとよいでしょう。
適したフォントを選定する
使用する文字は大きさだけでなく、フォントにも注意が必要です。フォントによってターゲットが受け取る印象が異なるため、目的やターゲットの属性に合わせて、最適なフォントを選びましょう。代表的なフォントとして、以下が挙げられます。
明朝体
縦画が太く、横画が太いのが特徴。上品さや真面目さを表現するのに向いているが、堅苦しいイメージをもたれる可能性もある。
ゴシック体
縦画・横画ともに太さがないのが特徴。親しみやすく楽しそうなイメージを表現するのに向いている。
丸ゴシック体
ゴシック体を、全体的に丸みを帯びた状態にしたフォント。ゴシック体よりも優しく柔和なイメージを表現するのに向いている。
色の与える印象を活用する
色合いは派手なほうが目立ちますが、色数が多すぎると目立たせたい内容が埋もれてしまう可能性もあります。それぞれの色が与える印象も違うため、チラシの目的やターゲットに合わせて、最適な配色を選びましょう。
- 赤色:活動的・情熱的なイメージをもつ色。注意喚起する効果や神経を興奮させて心拍数を上げる効果がある。購買を促す際などに使われる。
- 青色:爽やかさや誠実なイメージをもつ色。副交感神経を刺激し、気持ちを落ち着かせてくれる効果がある。信頼性をアピールする際などに使われる。
- 黄色:明るく賑やかなイメージをもつ色。左脳を刺激するため、理解力・判断力・記憶力を促進する効果がある。セール情報を表現する際などに使われる。
- 緑色:安らぎや癒しのイメージをもつ色。刺激が少なく、リラックス効果がある。じっくりと読んでほしい内容を表現する際などに使われる。
監修者コメント「異なる文字のサイズをいくつも使っている」「異なるフォントが複数混ざっている」「何色も色を使っている」と、読みづらくなり逆効果となる恐れがあります。
・文字の大きさは大中小のサイズ感がはっきりとなるようにする
・ベースとなるフォントを決めて系統の異なるフォントは極力混ぜない
・ベースとなる色の系統と文字の読みやすさを意識する
とするといいでしょう。いずれも明確な目安がないため、社員や周囲の人にチラシの印象を聞いて参考にするのも一つの方法です。
また、会社のコーポレートカラーをうまく取り入れるといいです。チラシを見ただけで、会社・店舗の統一感を覚える色使いを意識しましょう。
ポスティングチラシの二次利用のススメ
制作したポスティングチラシは、電子チラシに二次利用することがおすすめです。なぜなら、一度デザインしたチラシをそのまま活用できるため、低コストで無駄なく効率的に集客することが可能だからです。今回は電子チラシの中でも国内利用率No.1の「Shufoo!(シュフー)」を紹介します。
Shufoo!とは
Shufoo!は、月間1,600万人※1のユーザーが利用する、電子チラシ配信サービスです。Shufoo!はエリアを絞っての配信も可能なので、ポスティングチラシ同様の効果が期待できます。また、紙質や厚さなどを考える手間が省けるので、「手軽に出稿ができる」のも魅力の一つです。
※1 ASPを含めた数値です。2019年12月時点
Shufoo!の特徴
電子チラシの中でも、Shufoo!はさまざまな特徴を備えた媒体です。活用のヒントを学ぶためにも、Shufoo!の特徴を押さえておきましょう。
電子チラシ業界No.1
Shufoo!の特徴の一つとして、「国内利用率No.1の電子チラシサービス」であることが挙げられます。特に20代〜40代の子育て主婦がメインユーザーのため、自分や家族が豊かな生活を送るために積極的に情報収集する層に対して、効果的にアプローチすることが可能です。
スーパーマーケットだけじゃない!他業種での実績
電子チラシを活用できるのは、スーパーマーケットだけはありません。Shufoo!では、エリアマーケティングのノウハウを活かして、ファッション、飲食店、学習塾、メーカー、レジャー施設、官公庁など、さまざまな業種で実績が出ています。
効率的に地域客にアピール!
電子チラシのShufoo!では、店舗商圏内国勢調査データを活用することで、店舗の近くに「どんな人」が「どれだけ」いるかを事前に把握できます。そのため、より精度の高い集客戦略を考えたうえで、チラシの配布をすることが可能です。
また、チラシ閲覧者マッピングデータからは、チラシを閲覧したユーザーの地域を細かく分析することができるため、「どんなユーザーに」「どのエリアから」「どれだけ閲覧されたか」を知ることができます。つまり、事前にリサーチをしたうえで、配信後にも細かくデータ分析ができるのです。
まとめ
反響に繋がるポスティングチラシを制作するためには、さまざまな準備やデザインの工夫が必要です。また、電子チラシなどデジタルならではの特性を活かせる広告と組み合わせることで、より効率的に集客していくことができるでしょう。