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顧客リストなしでDMを配布できる「タウンプラス」とは?タウンメールとの違いも紹介
DMやチラシなどを、絞り込んだ地域に配布ができるポスティングは、ターゲットとする世帯や事業者にダイレクトアプローチができることから、高い効果を期待できる施策です。中でも、住所や宛先の記載が不要で、郵便局員により全国どこでも全戸配布が可能なタウンプラスは、新規顧客の獲得や新事業の認知拡大に適したマーケティング施策です。
本記事では、タウンプラスの特徴やメリット・デメリット、タウンメールとの違いや、適切な活用方法などを、わかりやすく説明します。タウンプラスの実施を検討するのであれば、ぜひ参考にしてください。
目次
タウンプラスとは
「タウンプラス」とは日本郵政が提供しているポスティングのようなサービスで、住所や宛先のないDMやチラシを指定されたエリア内の配達可能な世帯や事業者の郵便受けに、郵便局員が配達します。
タウンプラスのメリット
販売促進やマーケティング活動にタウンプラスを活用すると、以下のようなメリットが得られます。
メリット1:顧客リストがない人にもアプローチできる
タウンプラスは、地域を指定して全戸配布を行えるので、顧客リストにはない、今まで接点のなかった人に自社商材のアピールが可能となります。そのため、新規顧客を拡大したい場合や新規事業を立ち上げるときに、有効な手段です。
メリット2:全国どこでも配達可能!
郵便局による配達なので、全国どこにでも、誰にでも届けられるのも大きなメリットです。対象エリアを町丁目単位で細かく指定でき、離島や山奥であっても配布が可能です。
一般的なポスティングは配布拒否などがあり全戸カバーは難しいことが多いです。新聞折込も、町丁目指定は可能なものの、新聞購読世帯にしか届けられません。
タウンプラスの100%全戸配布が可能な点は、他メディアと比べても圧倒的な優位点といえます。
メリット3:郵便局員が届けてくれるから安心
タウンプラスでは、DMやチラシを郵便局員が配達するので、住民から不審に思われることが少なく、一般的なポストへの投函に比べクレームが少なくなるのも特徴です。
また、通常の郵便物同様に配布物をていねいに扱い、毎日郵便物を届けていることから、配布先を間違わない正確性も期待できます。
タウンプラスのデメリット
タウンプラスの活用を検討しているのであれば、メリットだけではなく、デメリットも確認しておきましょう。
一般的なポスティングより配布コストが高くなる
タウンプラスの送料は、送付物の通数やサイズ、形状、重さ、差し出し条件などによって変わり、おおむね25円〜70円ほどがかかります。一般的なポスティングの配布費用は、1通あたり10円以下でおさまることが多いので、トータルコストを考えると、タウンプラスの方が数倍以上の費用がかかることになります。
※料金の詳細は、配送先エリアの郵便局にご相談・問合せください。
全戸配布までに時間がかかる
タウンプラスは、差出希望日の14日前までに、郵便局に差出計画書を提出する必要があり、配達にかかる日数は、「普通郵便物の送達日数(2日)+7日程度の余裕」と規定されています。
つまり、実際に配布されるまでに21日程度の猶予を見込む必要があり、ピンポイントで配布日を指定できないことになります。顧客に届くまでに時間がかかるのも、タウンプラスの注意点となります。
配布物のデザインルールが決まっている
タウンプラスで届ける配布物には、「タウンプラス」と明記する必要があります。そのため、ほかで利用していたDMやチラシなどの印刷物を、使い回すことができません。タウンプラス用の印刷物を制作しなくてはならないので、コストが割高になる可能性もあります。
タウンプラスを郵便局に依頼する流れ
ここからは、タウンプラスを行う際に、郵便局に依頼して配達するまでの流れを説明します。
1.配達する地域や個数、形状を決めておく
タウンプラスの送料などの見積を取るには、配達エリアや個数、形状などを決めておく必要があります。なお、タウンプラスでは、最低差出個数が500個以上となっているので注意しましょう。
2.担当郵便局で見積を取る
見積は、配布したい地域の担当郵便局で取ることになります。担当郵便局は、日本郵政のサイトの「ゆうゆう窓口・集荷に関する連絡先を調べる」で調べることができます。担当の郵便局を調べたら、電話または窓口で、見積を依頼します。
3.「タウンプラス差出計画書」「差出内訳票」を提出する
続いて、タウンプラス差出計画書・差出内訳票を記入して、担当郵便局に提出します。提出は、差出予定日の前日から起算して14日前の日までに行うルールとなっています。
4.配達物を地域ごとに分け、必要事項を記入した用紙を添付する
配達物を配布エリアごとに梱包・区分けを行い、それぞれの梱包に、配達地域の名称や郵便番号、配達担当郵便局、個数などを記載した用紙を添付します。配達する地域が複数の場合や配布数が多いときは、手間や時間もかかるので、これらも考慮して準備を進める必要があります。
5.タウンプラス差出票と配布物を提出する
区分して必要事項記載済みの用紙を添付した配布物と差出票を、担当郵便局に提出します。これで手続きは完了となります。ここから1週間を目処に、指定エリアの全戸に配達されることになります。
タウンプラスとタウンメールの違い
タウンプラスと似たサービスに、「タウンメール」があります。両者とも郵便局のサービスですが、混同しやすいので、以下に共通点と違いをまとめました。
タウンプラスとタウンメールの共通点は
タウンプラス・タウンメールは以下のような共通点があります。通常のポスティングに比べると、クレームになりづらく、郵便局の公共性や優位性を活かした、新規顧客獲得用の販促ツールとして役立ちます。
- 両方とも郵便局のサービスです。
- 指定エリアの全戸配布が可能で、住所・宛先なしで配達できるサービスです。
- 郵便局員が通常の郵便物同様に、ひとつずつていねいに届けます。
タウンプラスとタウンメールの違い
タウンプラスとタウンメールの違いを一覧でまとめました。
料金や配達までにかかる日数など、販促ツールを選ぶ上で重要な事柄にも差があります。
タウンプラス | タウンメール | |
1通あたりの |
配達個数や形状、 |
重量25gまで29円 重量25gを超え50gまで 42円 重量50gを超え100gまで 56円 |
配達物の サイズ |
【定型サイズ】 大きさ9cm×14cm~12cm×23.5cm 厚さ 1cm以内 重量 100g以内 【定型外サイズ】 大きさ 9cm×14cm~25cm×34cm 厚さ 1cm以内 重量 500g以内 |
長さ34cm以内 幅25cm以内 重量100g以内 |
配達物の 個数 |
最低500個以上 | 指定なし |
配達物の 表面への表記 |
「タウンプラス」 | 「配達地域指定」 |
配達日数 | 普通郵便物の送達日数(2日) +7日程度の余裕 |
普通郵便物の送達日数(2日) +3日程度の余裕 |
配達エリアの 指定方法 |
町丁目指定か マンション指定を 選べる |
町丁目指定 |
配達手続き |
|
|
依頼できない 期間 |
12月13日~翌年1月14日の間 | 12月15日~翌年1月14日の間 |
タウンプラス、タウンメール、ポスティング、それぞれが向いているケースは?
タウンプラス、タウンメールのほか、一般的なポスティングには、それぞれメリット・デメリットがあります。ここからは、それぞれが適したシーンや販促の活用法を説明します。
タウンプラスの適切な活用場面
- 離島や山間地などの遠方への販促を行う場合
- マンション単位のエリア指定など、ターゲティングを細かくしたい場合
申込み手続きや配布までに若干時間がかかるものの、全国どこでも配達料金が一律なので、大量配布を行いたい場合に活用するとよいでしょう。
タウンメールの適切な活用場面
- 少数の広告物などの配達の場合。
- 広告物を急ぎで届けたい場合。
タウンプラス同様郵便局員による配達なので、リーチを高めることができ、タウンプラスのような複雑な手続きもないので、手間や時間をかけられない場合に有効です。ただし、配布物のサイズが限られており、ポスティングのようにどのような広告物でも対応できるような自由度は制限されます。
ポスティングの適切な活用場面
郵便局のタウンプラスやタウンメール以外に、広告物を戸配するシステムとしてポスティングがあります。専門の業者などに依頼するポスティングは、タウンプラスやタウンメールに比べて配布料が安く、コストを抑えたいときに最適な選択といえます。
また、タウンプラス・タウンメールが、形状に一定のルールがあり、告知したい情報量が限られるものの、ポスティングは、さまざまな形状の広告物を配布することができます。
特定商圏への販促には電子チラシも効果的
自店舗近くのエリアでの集客の場合は、チラシをWEBサイトやアプリで見ることができる電子チラシサービスShufoo!(シュフー)のご利用もご検討ください。
ポスティング等に比べるとユーザーに届くまでの時間や手間が少ないことが電子チラシの大きな特徴の一つです。また、店舗をお持ちの企業様に一番人気の「基本プラン」は月間の閲覧者数に応じた従量課金制となっており、チラシに興味を持ったユーザーの人数が分かることも紙媒体とは異なるメリットとなっております。
まとめ
全国どこにでも、誰にでも配達が可能なタウンプラスは、郵便局員が郵便箱に配達することから、ターゲットに対してリーチする確実性の高いポスティングサービスのひとつです。同じ郵政のサービスであるタウンメールに比べマンション指定などもでき、セグメント性が高いのも特徴です。広告物を戸配するシステムには、このほかに、専門業者によるポスティングもありますが、それぞれにメリット・デメリットや、適した活用法があります。ポスティングを行うのであれば、これらを考慮して、自社に最適な方法を選ぶようにしましょう。