コラム 販促・集客
目を引く看板の書き方とは?集客につながる4つのポイントを紹介

2022年12月15日
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執筆者
蒼下せな

蒼下せな

イラストレーター&Webライター。 作業療法士として福祉施設へ勤務するかたわら、10年以上にわたってさまざまなテイストのイラストを制作。展示会への参加も多数。2021年よりフリーランスへ転向後は、イラストレーター&Webライターとして活動中。

新しいお客さまに来店してもらったり、既存のお客さまに再来店を促したりする際には、手書きでのブラックボード看板が効果的です。

しかし、「イラストは描けるけど、効果的な看板の書き方はよくわからない」「看板を立てても、いまいち効果を実感できない」という方もいるでしょう。

そこで今回は、目を引く看板の基本的な書き方やコツを紹介します。看板によって集客力を強化したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目を引く看板を書くための4つのポイント

目を引く看板の書き方におけるコツは、次の4つが基本となります。

  1. 必要な要素を洗い出す
  2. キャッチコピーにこだわる
  3. アイキャッチで目を引く
  4. レイアウトを工夫する

実践的なアイデアについては次項以降で詳しく解説しますが、その前にそれぞれの概要について見ていきましょう。

①必要な要素を洗い出す

目を引く看板を書く前の準備段階として、必要な要素を洗い出します。ここで重要なのは、「誰に」「何を伝えたいか」を整理することです。

思いつきのまま手当たり次第に書いていては、「結局、何を伝えたいの?」と見た人に疑問を抱かせてしまいます。そのような看板では、到底入店にはつながりません。

ほかのコツによる効果を最大限活かすためにも、はじめに伝えたい内容を整理・取捨選択することが大切です。

②キャッチコピーにこだわる

次に、洗い出した情報にもとづいて、キャッチコピーを作ります。キャッチコピーとはいわゆる宣伝文句であり、看板に太く大きな字で書く言葉です。

キャッチコピーの目的は、お客さまが手書き看板に注目し、興味・関心を持ってもらうことにあります。当然、ターゲットによって「心に刺さるキャッチコピー」は異なります。

そのため、①で洗い出した情報に沿って複数の候補を作り、集約・ブラッシュアップしながら効果的なキャッチコピーに仕上げることが大切です。

来客につながるキャッチコピーの作り方についてはこちらの記事を参考にしてください。

③アイキャッチで目を引く

看板でお客さまの目を引くためには、アイキャッチで看板に気付いてもらう、足を止めてもらう必要があります。

アイキャッチには、「イラストや写真」と「ディスプレイ」の2つが含まれます。

イラストや写真はアイキャッチとしてもっとも一般的ですが、お客さまの目を引くためには相応のクオリティが必要です。シールや文字ブロックなども上手に併用しながら目立たせるとよいでしょう。

一方、ディスプレイとは看板の前や横などに見本やメニューを置いたり、季節を感じさせる装飾を施したりする工夫を指します。「あそこに何かある!」と遠目からでも目を引くような、大々的なディスプレイも効果的です。

④レイアウトを工夫する

看板に書く要素がそろったら、レイアウトを考えます。このとき注意したいのが、文字の大きさです。

看板は書く範囲が限られている分、伝えたい内容をすべて詰め込もうとすると文字が小さくなってしまいます。また、強調したいからといって大きいサイズの文字ばかり使っていては、メリハリがなく逆効果です。

目を引く看板に仕上げるためには、見やすさを重視したレイアウトの工夫が大切になってきます。

ここまで、看板の書き方のコツをお伝えしました。ここからは、具体的な描き方を説明します。

ステップ1:必要な要素を洗い出す

必要な要素を洗い出す工程は、看板作りの土台ともいうべきものです。実際に紙とペンを持って、次のような内容を書き出し、看板の方向性を決めていきましょう。

  • 誰をターゲットにするか
  • 何を知ってほしいか
  • 特徴や強みはなにか

誰をターゲットにするか

お店を開く際に定めたターゲット、あるいはイベントやキャンペーンなどでアプローチを強化したい相手を明確にします。ターゲットを詳しく設定することで、訴求内容やデザインの方向性を定めやすくなります。

ターゲットの切り口は、次のようなものが挙げられるでしょう。

ターゲットの切り口
性別 ・男性/女性
年齢 ・20代
・20代~40代
・子ども/大人
・若年層/年配の方 など
職業 ・会社員
・自営業 など
家族構成 ・独身/既婚
・子どもがいる/いない
・子どもが1人/2人
・ペットがいる/いない など
居住エリア ・近隣住民
・通りがかりの方
・遠方の方 など
こだわりや悩み ・〇〇をしたい
・〇〇を買いたい
・〇〇を変えたい など

たとえば、10代の女子高校生をターゲットにする看板であれば、カラフルでポップなデザインが効果的です。

一方、30代の男性サラリーマンをターゲットにするなら、モノトーンでスタイリッシュなデザインなどが好まれやすい傾向にあります。

看板制作を進める途中で方向性がぶれそうなときは、ここで設定したターゲットやお店のコンセプトに立ち返って再考するとよいでしょう。

何を知ってほしいか

看板の目的はターゲットにお店のことを知ってもらい、入店・再来店を促すことです。そのため、看板には入店・再来店につながるようなお店の情報を載せる必要があります。

具体的には、次の3つです。

ターゲットに知ってほしいこと
お店について ・開店、運営していること
・ターゲット
・販売している商品
・提供しているサービス
・入店することで得られるメリット、ベネフィット など
お店の変化について ・店舗のリニューアル
・メニューのリニューアル
・店舗の移転 など
お店の予定について ・イベントの開催
・セールの開催
・期間限定メニューorサービス など

看板の最後にはお店の基本情報(店名や営業時間など)も載せると、スムーズな入店・再来店につながります。

特徴や強みはなにか

後ほど紹介するキャッチコピーなどを考える際に参考になるのが、お店の特徴や強みです。よく挙げられる特徴や強みは、次のようなものがあります。

特徴や強み
希少性 ・唯一
・No.1
・期間限定
・数量限定
・先着〇名さま限定 など
新鮮さ ・できたて
・新品
・最新トレンド など
安心 ・各種保証(品質、安全性、返金など)
・アフターフォロー
・カスタマーサービス など
コストパフォーマンス ・安い
・多機能 など
使いやすさ ・2way、3way可能
・丸洗い可能 など
実績 ・導入実績数
・権威ある人の支持
・メディアでの紹介 など
体験 ・感動
・美しい
・楽しい
・プロ直伝
・わかりやすい など

たとえば、パン屋さんであれば次のような特徴や強みがアピールポイントになるでしょう。

  • 〇〇TVでも紹介!いつでもできたてのあったかメロンパンを販売中
  • 11/1~11/10は通常価格の50%割引で販売(先着10名様限定!)
  • 朝8:00~11:00は2個以上のパンをお買い上げでホットコーヒーがついてきます! など

ステップ2:キャッチコピーを考える

ポイント1で洗い出した情報をもとに、お客さまの目と心を引きつけるコピー(宣伝文句)を作ります。キャッチコピーとボディコピーのコツは、それぞれ次のとおりです。

キャッチコピー

キャッチコピーの目的は、ターゲットの目に留まったときに興味・関心を引き出し、「続きを読みたい!」と思わせることにあります。

もっとも留意したいのが、ターゲットによってキャッチコピーの方向性が変わってくる点です。

とくに、男性か女性かでは重視する点や好む文章が異なります。

特徴や強み 男性に多い左脳型 女性に多い右脳型
重視する点 具体的かどうか
(〇%アップ、〇kg減など)
感情が動かされるかどうか
(スピーディー、スリムなど)
好む文章 ・論理的
・断定的
・オノマトペが多い(しっとり、もちもちなど)
・優しいテイスト

たとえば、カフェのキャッチコピーを考えるとしましょう。メインターゲットが10代の女子高生なら、「Instagramで話題!クリームたっぷりパンケーキ」などのキャッチコピーが考えられます。

一方、30代の男性サラリーマンがメインターゲットなら、「セキュリティ対策万全のWi-Fiも完備」など実用的な点をアピールしたいところです。

キャッチコピーではポイント1で洗い出したターゲットと、特徴や強みを上手に組み合わせてお店の魅力を伝えましょう。

ボディコピー

ボディコピーとはキャッチコピーのあとに続けて記載する、具体的な提案内容です。単に商品やサービスの情報を盛り込むだけでなく、入店することでお客さまが得られる効果や利益をアピールします。

先ほど挙げたキャッチコピーの例にボディコピーを添える場合は、次のようなものが考えられるでしょう。

【例①】

  • キャッチコピー「Instagramで話題!クリームたっぷりパンケーキ」
  • ボディコピー「北海道産の生バニラクリームとバニラアイスが最高です!」

【例②】

  • キャッチコピー「セキュリティ対策万全のWi-Fiも完備」
  • ボディコピー「2杯目以降のコーヒーは無料!仕事の合間にホッと一息つきませんか?」

ターゲットが「実際に入店して見てみたい、やってみたい」と思えるように、キャッチコピー同様こだわりを持って作成してみてください。

ステップ3:アイキャッチで目を引く

アイキャッチはキャッチコピーと同じように、ターゲットの興味・関心を引き出す要素です。しかし、視覚的な情報のため、キャッチコピーよりも早くターゲットに届きやすい傾向にあります。

つまり、アイキャッチはターゲットの気持ちを看板に引きつける上で、スタートラインともいうべき要素です。効果的なアイキャッチに仕上げるために、次のようなコツを押さえていきましょう。

  • イラストや写真を配置する
  • デコレーションシールなども利用する

イラストや写真を配置する

アイキャッチにはイラストや写真などを配置し、お客さまに伝えたい情報を可視化しましょう。文字だけの情報では、せっかくの魅力も伝わりにくいためです。

先の例でいくと「クリームたっぷりパンケーキ」という文字だけでは、「クリームはどれくらいついてくるの?」「パンケーキは何枚?」など疑問が浮かびます。よほど興味がそそられない限りは、「まぁ、いいか」と素通りしてしまうでしょう。

とくに、飲食店の看板ではスムーズな入店につなげるためにも、実際の写真やイラストが必要です。

なお、ほかの部分にも写真を用いる場合は、構図や色味などは統一することをおすすめします。規則性のなさは、ターゲットの無意識下にお店への不安や疑念を抱かせかねないためです。

最近ではフォトショップやイラストレーターなど専門的なツールを使わずとも、スマホのアプリで構図や色味を十分調整できます。ターゲットに興味を持ってもらう、そして実際の行動につなげてもらうためにも、イラストや写真は上手に活用しましょう。

デコレーションシールなども利用する

アイキャッチの部分では以下のようなものも利用できます。

  • デコレーションシールを貼る
  • ステンシルシートを活用して文字や模様を追加
  • マスキングテープで囲ったり、区切ったりする
  • 造花などをあしらう

ただし、あまりに多用すると、もっとも伝えたいアイキャッチやキャッチコピーが埋もれてしまう可能性もあります。シールなどは、あくまでも「アイキャッチを目立たせるサポートアイテム」と心得て、活用していきましょう。

ステップ4:レイアウトを工夫する

目を引く看板の書き方で、最後に重要なのがレイアウトの工夫です。ステップ3までに整えてきた要素を、見やすく読みやすい形に仕上げていきます。そのためには、次のような2つのコツを押さえていきましょう。

  • 3分割で情報を整理する
  • 文字の大きさや配置にメリハリをつける

3分割で情報を整理する

看板のレイアウトを考える際は見やすいように、3分割で情報を整理し記載することが大切です。具体的には、次のように分割します。

  目的 記載する情報
アイキャッチ
キャッチコピー
ターゲットを引きつける ターゲットの心に刺さる文言
ボディコピー ターゲットの心を盛り上げる ・具体的な提案内容
・ベネフィット
基本情報 入店を後押しする ・店名
・営業時間
・定休日 など

縦長の看板であれば上・中・下段、横長の看板であれば右・中・左に分けて記載しましょう。なかでもアイキャッチやキャッチコピーはもっとも伝えたい部分のため、大きめにしたり色を変えたりすると効果的です。

文字の大きさや配置にメリハリをつける

目を引く看板に仕上げるためには、文字の大きさや配置にメリハリをつけることも大切になります。

文字や写真などの大きさがどれも同じようでは、見た人の目は看板の上をすべり情報が頭に入りません。すると、どんなによいキャッチコピーや提案内容でもターゲットの心に響かず、入店につながらないのです。

看板がターゲットの目に留まり、提案内容が心に届き、実際の行動につながるよう、次のような点に留意しながら作成しましょう。

  • 写真やイラストは大きめに配置する(少し斜めに貼り付けるのもあり)
  • 強調したい文字はコントラストが強い色(黄色やオレンジ、黄緑など)を使用する
  • 強調したい文字は大きく、付随情報は小さくする
  • 上下左右や行間は適度に余白を取る
  • 必要に応じて枠線や下線を用いて強調、区分けする など

まとめ

目を引く看板を書くためには、ターゲット設定やアピールポイントの整理などの前準備が必要です。その上で、キャッチコピーやアイキャッチなど各要素の文言やデザインを整えていくことが大切になります。

お店の来店者数を増やしたい方は、今回紹介したコツを参考に早速看板を書いていきましょう。

また、看板は通りすがりのお客様を集客するために重要な手法ですが、さらにお客様を増やしたい場合は、他の集客方法と掛け合わせることも重要です。

他の集客方法を選定する場合は、エリアをセグメントし、行動喚起に繋がるようなメディアを選定しましょう。電子チラシサービスShufoo!(シュフー)は店舗周辺のユーザーに配信ができる上にチラシや店舗の情報を自ら知りたいと思っている能動的な方々のため、来店・購買などの行動に結び付きやすいのが特徴です。

様々な業種で活用されていますので、是非ご検討ください。

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