コラム
販促・集客
SNS集客のコツをフォロワー7万人超えのインスタグラマーが解説【2023年版】
目次
「SNSで集客したい!」と思うものの、何から始めたらいいかわからず、悩んでいませんか?
試しに、フォロー&コメントキャンペーンを実施してみたものの、盛り上がらない……。なかなかフォロワーが増えない……と、頭を抱えている人もいるかもしれません。
やみくもに投稿するだけでは、うまくいかないのがSNS集客というもの。SNSで集客をしたいなら、【頑張る方向性を間違えないこと】が大切です。
とはいえ、投稿内容を考え過ぎると「何をすればいいのかわからない!」と混乱してしまいますよね。この記事では、そんなみなさんのためにSNS集客のためにすぐに実践できるコツを紹介します。
SNS集客とは
「SNS集客」とは、ソーシャルメディアを使って商品やサービスを宣伝し、多くの人に知ってもらいながら、フォロワーや顧客を集めることを言います。
SNS上に自社アカウントをつくり、コンテンツをコンスタントに投稿することでターゲット層に訴求し、商品やサービスに関心をもってもらいます。
最近では個人経営のお店や店舗がSNSを上手に使い、集客しているケースも多く見かけますよね。
レストランをやっているアカウントが、フォロワー限定でクーポンを発行したり、美容師がカットモデルのビフォーアフター動画を流したりするというのもSNS集客のひとつ。
ほかにも、ハンドメイドグッズを販売したり、ネイルやヨガ、セラピーなど沢山のサービスでSNS集客は使われています。
SNS集客は、フォロワーとのコミュニケーションを通して、商品のフィードバックを受けたり、口コミで拡散してもらえたりとメリットも大きいのです。
まさに「SNSを制するものは、売上を制する!」と言っても過言ではないでしょう。
SNSを集客につなげる方法とは
「SNSを集客につなげるイメージが沸かない」という方には、ホットリンク社が提唱している「ULSSAS」の考え方が参考になります。
みなさんは、「SNSに載せたいから服を買った」「SNSに載っていたからスイーツを食べに行った」という経験はありませんか?
ULSSASはそんなSNS時代のユーザー行動を活かし、費用対効果の高いマーケティングを行うための考え方です。ULSSASは次の6つの頭文字から取ってつくられています。
U(UGC) | UGCとは、ユーザーがSNSを通じて投稿する、商品の感想や写真、口コミのことを言います。 例:ユーザーが「これは美味しい! 載せよう!」とSNSに投稿すること。 |
L(LIKE) | ユーザーが投稿をお気に入り保存したり、拡散したりすることを指します。これにより、多くの人の目に触れるようになります。 例:いいねボタンを押す。ブックマークに保存する。 |
S(SEARCH/SNS) | ユーザーがSNSで情報収集する行動を指します。「ほかの写真も見てみよう」「他の人の口コミも読んでみよう」といった行動がこれにあたります。 例:ハッシュタグ検索をしたり、公式アカウントを調べたりして、商品の特徴をより詳しく調べます。 |
S(SEARCH/検索エンジン) | ユーザーがGoogleやYahooなどの検索エンジンを使って情報収集する行動を指します。 |
A(ACTION) | ユーザーがサービスを購入するなど、実際に行動に移すことを指します。 |
S(SPREAD) | 商品を購入したユーザーが、それをSNSに投稿することを指します。これがUGCとなり、ULSSASのサイクルが循環していきます。 |
つまり、ULSSASのサイクルを生み出すことができれば、多くの広告宣伝費を使わなくてもコンスタントに注目を集めることができるのです。
SNSを使って集客するコツ
筆者がSNS集客として運用しているのはInstagramです。Instagramはハッシュタグをつけたり、画像や動画を載せたりして気軽に投稿できるSNSです。
テキストよりもビジュアル重視のSNSのため、「文章を書くのが苦手」という人にも扱いやすい点がおすすめです。
今回は筆者が得意なInstagramを例にして解説しますが、ほかのSNSであっても基本は同じこと。ぜひ今日からの投稿で実践してみてくださいね。
コツ1:ターゲットを明確にする
SNS集客をするにあたって大切なのが「ターゲットを明確にすること」。具体的には次のものが挙げられます。
- 年齢層はどれくらい?
- 性別はどちらが多い?
- 住んでいるところはどこ?地域性はある?
- 職業や学歴、収入はどれくらい?
- どういったことに興味や関心がある?
- 困っていることはある?何に問題意識を持っている?
- どのようなタイミングで購入する?
- どんな目的でSNSを利用している?
ターゲット層を決めておくことで、どんなコンテンツや情報を発信していくべきか、アカウントの方向性が見えてきます。
たとえば、ターゲット層がワーキングマザーなら、日中は仕事をしているので、日中に投稿してもなかなか見てもらえません。この場合、朝の通勤時間や、子どもが寝た後の夜9時以降が投稿に適した時間と言えるでしょう。
このように、ターゲット層を明確にして施策を行うことで、よりターゲット層に対して魅力的な投稿をすることが可能になり、ブランドイメージの向上にもつながるといったメリットもあります。
コツ2:同ジャンルのアカウントをリサーチ
ターゲット層を明確にしたら、自分のアカウントと同ジャンルのアカウントをリサーチすることも大切です。
関連するキーワードを検索し、どんな投稿が出てくるのか確認してみましょう。
リサーチすることによって、写真や動画の撮り方、どんな切り口で投稿されているのかなど、「見られるコンテンツ」「支持されるコンテンツ」を知ることができます。
特にフォロワー数の多いアカウントは要チェック。どんなハッシュタグをつけて投稿しているのか、どんな投稿内容がバズっているのかを参考にしてみてください。
また、写真や動画は文字や音声を入れたり、加工したりすることができます。どんな言葉を入れた投稿がウケているのか。自分だったらどんなふうに投稿するのかなど、想像しながらリサーチすることも大切です。
SNSのバズりや人気には、トレンドがあるもの。トレンドの波に乗るためには、日々のリサーチは欠かせません。少なくとも1日20分は自分のアカウントと同ジャンルのアカウントをリサーチする習慣をつくってみるといいですよ。
コツ3:ストーリーテリングで伝える
「ストーリーテリング」とは、体験談やエピソードなどのストーリーを語ることで、自分の主張や提案に、より説得力や共感力を持たせる手法のことを言います。
人は共感できるものに対して応援したり、興味を持ったりしますよね。
だからこそ、制作過程や自身の過去、顧客の声などを活用したストーリーを紹介することで、商品やサービスへの信頼が増します。
具体的には次のような取り組みが挙げられます。
- ダイエットアカウントが、過去に太っていた自分の写真を載せる
- 子育てアカウントが、子どもを叱りすぎてしまった失敗談を紹介する
- 美容アカウントが、間違ったスキンケアで肌荒れをしてしまった実体験を告白する
- 美容師アカウントが、ドライヤーを変えたことにより髪の毛がサラサラになった顧客のビフォーアフター写真を載せる
ほかにも、その商品やサービスを始めたきっかけや理由、顧客の口コミをもとにしたストーリーを載せることも効果的です。筆者から見て、上手にSNS集客をしていると感じたアカウントをいくつか紹介します。
美容師がカウンセリングの様子からカット後までのショート動画を投稿
似合わせを解き明かす美容師・村田勝利・ショート(@shorimtg) | Instagram
このアカウントでは美容師が顧客の頭の形の悩みに答えてカットする、ビフォーアフターショート動画を発信しています。髪を切ることで女性がどう変化するのか、同じ悩みを抱えた人たちが期待して見てしまいますよね。
ピアノ教室がレッスンの成果を投稿
🌷志村ピアノ教室🌷(@shimura_piano) • Instagram写真と動画
このアカウントではピアノ教室のレッスンの成果を投稿しています。実際の子どもの演奏や、レッスンを受けて学んでいるところなどが紹介されていて、「この教室で習ったら……」と、より具体的にイメージができます。
美容サロンが肌のビフォーアフター写真を投稿
50代からの美肌作り専門家/ツヤ肌・ハリ肌・くすみゼロ肌叶えます☆大橋則子(@esute_tsukuba) • Instagram写真と動画
こちらは、肌質改善専門サロンのアカウントです。肌のビフォーアフター写真を投稿したり、よくある肌の悩みを投稿することで、フォロワーの共感を呼びます
コツ4:「何度も見たい」をポイントに
投稿内容は「何度も見たい」と思われるコンテンツを作ることを意識しましょう。保存件数の高いアカウントは発見欄にも多く表示されるため、フォロワー獲得のチャンスにつながります。
フォロワーやユーザーにとって「保存したい」「また見たい」、もしくは「必要なときにまた見よう」と思われるコンテンツを作ることは、優良なアカウントとして認知されるでしょう。
「何度も見たい」と思われるアカウントを作るための具体的な施策には、次のようなものが挙げられます。
- 模様替えや引っ越し時の参考にしたくなるインテリアの写真や動画
- あとで確認して作ってみたくなるレシピの工程
- 今は使わないけれどいずれ使う可能性のあるお掃除ハウツー
- デートのときに参考にしたいコーディネート
こういったハウツー系の投稿はよく保存されるため、伸びる傾向があります。また、Instagramはビジュアル重視のSNSでもあるため、美しい写真や動画であることも大切です。
ケーキ屋さんがレシピを公開
Mr. CHEESECAKE(公式)(@mr.cheesecake.tokyo) • Instagram写真と動画
こちらは、チーズケーキ専門店のアカウントです。ミスターチーズケーキは、実際のレシピを公開しています。ハイライトに「ミスチレシピ」を載せているので、なかなか購入できない人や、食べたいという人が繰り返し見る可能性が高いです。
洗剤ブランドが洗濯の仕方を伝授
Rinenna New York | 洗濯洗剤 | 時短家事| リネンナ(@rinennanewyork) • Instagram写真と動画
洗濯洗剤ブランドのアカウントです。自社商品である洗剤を使った洗濯の仕方や、スニーカーの洗い方などが投稿されているので、保存して繰り返し見られるコンテンツになっています。
インテリアショップがお部屋づくりのコツを投稿
モダンデコ| インテリア・家具・家電(@modern.deco)のInstagramプロフィール
家具や雑貨、家電のオンラインストアのアカウントです。実際の商品を使ったインテリアや、売れ筋のアイテム、お部屋作りのコツなど保存したくなるコンテンツが多数投稿されています。
コツ5:フォロワーとのコミュニケーションを大切にする
SNSの醍醐味といえば、フォロワーとの関わりです。誰だって、自分のアクションに対して反応があれば嬉しいですよね。フォロワーもそれは同じこと。フォロワー参加型のアカウントづくりを意識していきたいですね。
具体的には次のような取り組みが挙げられます。
- コメントに返信する
- フォロワーの投稿にいいねをつける
- ストーリーでアンケートをとる
- ストーリーに質問箱をつくる
- フォロワーの声をもとに投稿を作成する
- フォロワーからのアドバイスをシェアする
フォロワーのコメントやリクエストをもとに、新しい投稿をつくったり、商品やサービスにフィードバックすると、アカウントや商品のファンを増やすことができます。
スイーツ店がお客様の投稿を紹介
ハラペコラボの宝石のカッサータ(@houseki_cassata) | Instagram
こちらはインスタ映えをするスイーツを売っているお店のアカウントです。スイーツを購入し、シェアしてくれた顧客の投稿をまとめて、自分のアカウントで紹介しています。自分の載せたスイーツが店舗でシェアされたら、ファンも喜ぶこと間違いなしですね。
ランドセル専門店が質問に回答
grirose -グリローズ-(@grirose.jp) • Instagram写真と動画
ランドセル専門店のアカウントです。実際にランドセルの購入を検討している人たちからの質問に答えたり、展示会などのイベントを告知したりと、フォロワーとの交流も盛んです。また、ライブ配信を行い、フォロワーがその場で商品に質問し、答えるといった活動も行っています。
エステサロンが美容の悩みに回答
シンデレラ💎エステ/ダイエット/美肌/ハイフ(@cinderella__beauty_salon) • Instagram写真と動画
こちらはエステサロンのアカウント。質問箱を設置し、フォロワーからの質問に答え、それをハイライトにまとめています。フォロワーが気になる施術の効果や、費用なども具体的に載せていて、より身近なエステサロンに感じられます。
写真や動画の加工におすすめのアプリ&サービス
最近では、写真や動画に文字や音声を入れて、より見やすくしているアカウントが増えています。綺麗に写真を撮るためにも、アプリは欠かせない存在に。SNS集客をするうえで、ダウンロードしておきたいメインアプリを紹介します。
InShot
数ある加工アプリのなかでも、群を抜いて使いやすいのがInShot。インスタグラマーたちもよく使用しています。InShotには、動画のトリミングや分割、速度調整、フィルターなど基本的な編集機能が備わっています。
さらに、InstagramやYouTube、TikTokなど、それぞれのSNSのサイズに合わせた動画作成が可能。最大4Kまでの高解像度で動画を出力できるため、「綺麗な写真や動画」を載せるのにマスト。手軽にプロ仕様の動画を作成することができるので、Vlogにもよく使われています。
App Store:「InShot – 動画編集&動画作成&動画加工」
Google Play:InShot – 動画編集&動画作成&動画加工
Canva
Canvaは幅広い分野で使える、オンライングラフィックデザインツールです。ビジネスカードやチラシ、プレゼンテーションスライドなど仕事上でも活躍するサービスなので、ユーザー数も非常に多いです。
また、Instagramのストーリーやリール、YouTubeサムネイル、Facebook投稿など、それぞれのSNSに特化したデザインのテンプレートも豊富に用意されているので、自分のセンスに自信がない人や、SNS初心者にはうってつけのサービスです。
無料デザインツール:プレゼンテーション、動画、SNS | Canva
CapCut
動画編集を行うアプリでも、とりわけ「音声編集が簡単」と定評があるのがCapCutです。音声のトリミングや音声調整が簡単にできることに加え、音声の合成や録音機能も充実しています。
動画に録音した音声を入れたり、合成音声のナレーションを入れることもできるので、ショート動画コンテンツを投稿したい人にはぴったりです。
Google Play:CapCut – Video Editor
集客におすすめのSNS
それでは最後に集客におすすめのSNSを紹介します。それぞれに向いている業種/店舗も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Instagramは、写真や動画を投稿するビジュアル重視のSNSです。
商品やサービスの魅力を、写真や動画で伝えることができます。特にファッションや美容などの分野での集客に有効だと言われています。また、ハッシュタグを活用することで、ターゲット層に訴求力のある投稿をすることができます。
ビジュアル性が高いのが特徴なので、ファッションブランドや美容室やカフェ、アクセサリーショップなど、見た目や雰囲気が重要な商品やサービスに向いています。また、ユーザー数も多く、世界中のユーザーが利用しているので、海外展開を考えている店舗にもオススメです。
Twitterは、短いテキストを投稿することができるSNSです。
ニュースやトレンドの情報収集に利用されることも多く、コンテンツの検索性が高いと言われています。
Twitterは短いテキストを投稿する情報発信が中心となっています。そのため、新商品やセール情報、イベント告知など、リアルタイム性の高い情報を発信するのに向いています。フォロワー数が少なくても、ツイートの拡散力が高いので、地域密着型の小規模店舗や、個人事業主にオススメです。
LINE
LINEは主に既存のお客様とのコミュニケーションや、個別のプロモーションなどに有効なSNSです。特に飲食店や美容院など、リピート率の高い業種においては、LINEを活用することでお客様とのコミュニケーションをより密にし、リピーターを増やすことができます。
また、LINE公式アカウント(旧 LINE@)を利用することで、LINE限定のキャンペーンや特典などを提供することも可能です。とはいえ、LINEは友達同士のコミュニケーションを行うのがメインなので、あまり大量の宣伝を行うと逆効果になることも。
個別のお客様とのコミュニケーションを重視したプロモーションを行うことが重要です。
TikTok
TikTokは、若年層を中心に人気が高まっているSNSです。ショート動画と呼ばれる短い動画を投稿し、商品やサービスの魅力をアピールすることで、ターゲット層に訴求力のある投稿をすることが可能です。
トレンドの動画コンテンツを発信することができ、広告掲載やインフルエンサーとしての活用も可能です。
ダンスや歌、お笑いなど動画コンテンツを中心に投稿するのに向いています。フォロワー数にかかわらず、投稿された動画が拡散される可能性があり、認知度アップに効果的です。そのため、若年層をターゲットにした商品やサービスには特にオススメです。
Facebookは、世界最大級のユーザー数を誇るサービスのひとつです。幅広い年齢層に利用され、ターゲット層の設定が細かくできるため、広告などのマーケティングにも利用されています。
Facebookグループを作成することで、興味や関心のあるユーザーを集めることができるため、企業や店舗のSNS集客に適しています。
店舗集客にはShufoo! もおすすめ
店舗集客には、スマートフォン向けのアプリ「Shufoo!」もぜひご活用ください。
Shufoo!は、スーパーやドラッグストアをはじめとして、飲食店、美容室、エステサロン、ネイルサロンなどの店舗集客を得意とするNo.1電子チラシアプリです。購買意欲の高い30〜40代女性を中心に、月間1600万人のユーザー数を誇ります。
Shufoo!ではエリアやターゲットを絞って情報が届けられます。さらに、閲覧エリア分析や来店検知もできるので、エリアマーケティングツールとしても最適です。広く伝わるSNS集客と組み合わせることで、より効果を発揮できます。
まとめ
SNS集客をするには、自分に合ったサービスを選び、よりよいコンテンツを提供することが大切です。
そのためにも、それぞれのSNSの特徴や活用方法を解説しました。SNS集客において、ターゲット層を把握し、SNSの特徴を理解することが大切です。また、フォロワーとのおkミュニケーションを大切にし、投稿の質の向上に努めましょう。
SNS集客に挑戦するすべての方に、今回の記事が参考になれば幸いです。