2019年06月03日

お役立ち情報 イートインで増殖中!!「昼呑み」「アルコールあり」

最近、一般的になってきたキーワードの1つは、「グローサラント(「物販(グロサリー)」に「飲食(レストラン)」の融合業態)」ですね。

日本で「グローサラント」が流通関係者に広まるきっかけとなった象徴的な店舗は、2017年8月30日に東京駅構内の商業施設「グランスタ丸の内」にオープンした「EATALY(イータリー)グランスタ丸の内店」と、2018年9月29日に京王線調布駅の商業施設「トリエ京王調布」にオープンした「成城石井」です。

その後のGMSやスーパーマーケット等の商業施設のフードコートやイートインの充実度は予想を超える展開となっており、ある面「グローサラント」はすっかり小売業の店舗に根付いてしまいました。
そこで今回の「お題」は、最近の商業施設内の「フードコート」「イートイン」と「お酒」の実態を調べてみました。

1.スーパーマーケットの「イートインコーナー」の設置率は?

平成30年スーパーマーケット年次統計調査報告書の「売場・商品カテゴリー」「各種売場・コーナーの設置状況」データをチェックしてみました。

2018年の「イートインコーナー」は、「花売場」「地元産食品のコーナー」に次いで3番目の設置率の高さとなりました。
また売場規模タイプ別イートインコーナー設置率は、「小規模店舗中心型 52.6%」「中規模店舗中心型 59.4%」「大型規模店舗中心型 92.3%」「複合型 90.3%」とやはり売場面積が大きくなるほど高くなります。

2.2018年の「外食」はどうだったのか?

次に一般社団法人日本フードサービス協会の「外食産業市場動向調査 2018年年間結果報告」をチェックしてみました。

参考元:一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査平成30年(2018年)年間結果報告」を元に作成

2018年の外食は、年間を通して堅調に推移して売上高前年比「2.3%」でした。
全体のけん引役は、「ファーストフード」で、具体的には、日本マクドナルドHDの復活が貢献度大です。
一方、「居酒屋」の売上高前年比は、「-1.9%」とマイナスとなりました。

3.2018年 外食の概況

(1)ファーストフード
2018年5月の月間売上高が30ヵ月連続で前年同月を上回った。日本マクドナルドHD回復の寄与が大きい。

(2)ファミリーレストラン
客数は横ばいながら、客単価の上昇で売上げ堅調。

(3)総合居酒屋
①嗜好の多様化が最大公約数的な居酒屋の逆風になっている。
②反面、専門業態(「串カツ田中」「磯丸水産」など)は元気だ。 個性的な業態は店舗数拡大、増収路線を走っている。

4.最近チェックした商業施設の「フードコート」「イートイン」の「お酒」

(1)IMADEYA SUMIDA(酒屋・角打ち)

2019年3月16日にオープンした錦糸町PARCOの飲食店舗が集合した「すみだ Food Hall」に「酒屋・角打ち」業態が出店しました。パルコに「角打ちコーナー」のギャップ感を見たくて先日行ってきました。

店舗は、「物販コーナー」と「角打ちコーナー」の二本立てです。「角打ちコーナー」では、「お酒」「おつまみ」が楽しめます。営業時間は「11時から23時」です。お店の方にお伺いしたところ、「朝11時」から「お酒」は飲めるそうですが、やはりピークは18時以降とのことです。おすすめのおつまみは、「お酒と一緒に楽しむ甘味」の「生ハムスパイシーどら焼き 」です。メニューのコメントでは「日本酒に合う」です。

(2)マチノマ キッチン

2018年11月1日オープンの三菱商事都市開発株式会社の新ブランド商業施設「マチノマ大森」の2階にフードコート「マチノマキッチン」があります。
営業時間は、「10:00~21:00」です。

 テナントは7店舗の出店で「酒」の取り扱いは、「タカマル鮮魚店(刺身・定食・どんぶり)」と「コラボ(韓国料理・焼肉)」がメインとなります。

「タカマル鮮魚店」の店頭の「お酒」の黄色地の派手なPOPでは、「生ビール 」「チューハイ」「ハイボール」「生レモンサワー」「梅干しサワー」「生グレープフルーツサワー」「玉露入り緑茶ハイ」「寿萬亀」「腰古井」「高清水」とアピールされています。
「お一人様焼肉」もできる「コラボ(韓国料理・焼肉)」では、「ビール 」「サワー」「ハイボール」「ノンアルコール」「焼酎 グラス・ボトル 」「マッコリ グラス・ボトル」の品揃えです。

(3)イトーヨーカドー大井町店

イートインの表示では、「ALCOHOL ここから中のお客様に限りアルコール類をお楽しみいただけます」とありました。

イートイン内をアルコールが飲める場所と飲めない場所を分けています。

イートイン内のアルコールの取り扱いがあるテナントは「いきなり!ステーキ」で、「生ビール 」「グラス生ビール」「ワイン3種類各1杯」が品揃えされていました。

まとめ

(1) 数値上は、「居酒屋」業態が苦戦していますが、他の外食業態の「二毛作店舗化」「ちょい飲み化」や、「立ち飲み」「角打ち」業態が増えたこともダウントレンドの要因の一つと考えられます 。
中食化が進んでいるとはいえ、2018年の「外食」の売上高前年比は好調な結果となりました。

(2)GMSやスーパーマーケットを中心とした商業施設内の「フードコート」「イートイン」の「お酒」の取り扱いは、出店テナントに任すパターンがメインとなります。
最近は、注文を受けてから調理するバイオーダーやスマホのアプリでオーダーなどの仕掛けも充実していますので、まだまで「フードコート」「イートイン」の「お酒」需要は発展の可能性が高いと考えられます。
なお、張り紙などの表示で、イートイン内でアルコールが飲める場所と飲めない場所を分けることも場合によっては必要になります。

(3)現在、居酒屋で業績好調なのは「磯丸水産」「串カツ田中」に象徴されるような「個性的な専門業態」です。

<著者>
株式会社マーケティングラボ 代表取締役 中村 仁
東証一部上場スーパーマーケット勤務後にコンサルタント活動開始。2007年株式会社マーケティングラボ 代表取締役に就任。GMS・SM・メーカー等の「マーケティング」や公的機関の「派遣事業」等を中心に常に「リアル」「現場」に基づいた情報を提供。

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