導入事例
メーカー
【東洋水産】購買シーンに近いShufoo!でのキャンペーンで得られた新しい発見
- 企業名
- 東洋水産株式会社
- 業態
- 即席麺類、生麺類、レトルト食品、風味調味料・スープ等の企画・製造・販売 他
- プラン
- チラシスポットプラン優先表示レシートキャンペーン
~即席麺類等の開発・製造・販売しているメーカー
「マルちゃん 東洋水産」様の活用法~
東洋水産は今年で70周年を迎えた食品メーカーで、即席麺では「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」、「マルちゃん正麺」をはじめ、「麺づくり」、「MARUCHAN QTTA」等さまざまな商品を展開しています。
TVCM等でも多くの商品を宣伝している東洋水産が今回、Shufoo!を活用してレシートキャンペーン(試験的に提供)を実施しました。
本キャンペーンは「マルちゃん正麺」が2022年11月7日に11周年を迎えることを記念して開催したもので、対象商品を購入したレシートの画像を撮影しShufoo!からアクセスできる専用応募サイトより応募をすると、抽選で1,000名様にデジタルポイントが当たる、という企画です。
今までハガキ応募などのキャンペーンを中心としていた中で、今回Shufoo!を活用してデジタルでのキャンペーンおよび告知を実施したことで得られた新しい発見や価値について、キャンペーンを担当された加工食品部 販売促進課の大出氏、加工食品部 即席企画課の吉田氏にお話を伺いました。
・メーカーが購買キャンペーンとしてShufoo!を活用
・キャンペーンに合わせてShufoo!での露出も強化
・売場や購買に近いShufoo!を活用したデジタル運用ならではの効果を実感
レシートキャンペーンとこれまでのキャンペーンについて
ーまずはご担当の業務について教えてください。
大出氏「加工食品部 販売促進課で主に店頭に近いところでの施策を行っています。各種販促企画や販促物の制作、店頭でのサンプリング、キッチンカー出店などお客様との接点となる場において購入の後押しとなる活動をしています。あとは、営業メンバーが商談する際の支援も販売促進活動の一つとしておこなっています。」
吉田氏「加工食品部 即席企画課で商品の企画・開発をおこなっており、「マルちゃん正麺」や「マルちゃんZUBAAAN!」を担当しています。「マルちゃん正麺」は昨年度で20億食を達成した11年続くロングセラー商品となっています。これから12年目を迎えるにあたって様々な企画や開発品を考えているところです。」
ー今回のキャンペーンはどのように進めたのでしょうか?
大出氏「通常、どこかの部署だけがキャンペーンのプロジェクトを推進する訳ではなく、ブランディングの観点もふまえながら企画開発、販促、マーケティングの担当者が連携して進めていくことが多いのですが、今回のキャンペーンは店頭での販売促進に近い内容だったので、今回は私と吉田が中心となって進めました。」
ーShufoo!でのレシートキャンペーンのような試みは初めてだったかと思いますが、これまでどのようなキャンペーンを実施していましたか?
大出氏「キャンペーンとして多いのは、購買を促進するために、お客様に購入した商品のバーコードをハガキに貼って応募してもらうクローズドキャンペーン形式ですが、それに加えて別途、弊社で実施した70周年のキャンペーンのように、商品や周年等を認知してもらうために商品を購入していないお客様でも応募できるオープンキャンペーン形式で実施することもあります。」
ー今までキャンペーンの効果検証はどのような形でおこなっていましたか?
大出氏「売上が明らかに上がれば言うことはありませんが、ハガキ応募のようなキャンペーンだと応募数やお客様相談室に寄せられた評価、ツイッターSNSでの反応等が中心になっていました。過去にお客様の属性データや声を収集できるようなキャンペーンも実施したことはありますが、十分に活用しきれていなかった面もありました。」
吉田氏「その点においては今回、お客様の声をデータにまとめてもらったことはとても分かりやすくて良かったです。消費者アンケートは別で取っていますが、そこで寄せられる声とは違った、直接商品を購入されている方の声をたくさん聞けたと実感しています。」
レシートキャンペーンを通して得られた新しい発見と価値
ー今回のレシートキャンペーンの結果についてはいかがでしたか?
大出氏「Shufoo!がチラシサイトという購買またはその意思決定を行うのに近い場でのサービスであり、そこでPRできることを期待していました。リーチ数でしっかり結果に表れたところは良かったです。また、”商品を手に取る場面”と”キャンペーンについて知る場面”が離れていると行動に結びつきにくい中で、今回更にパッケージでもキャンペーンの訴求をできたことは店頭での購買につながる最後の一押しとして効果があったと思っています。いずれにしましても、商品を買っていただくことが最終的な目的になるので、認知から購買までの後押しを一貫しておこなえたことが良かったです。」
ー一方で課題に感じたことや今後、期待することはありますか?
大出氏「正直、ハガキでの応募数までは至らなかったですが、デジタルでのキャンペーンもやり始めたばかりという状況においては、リーチ数もしっかり取れましたし、これからブラッシュアップしていければもっと増やせると感じました。
また、デジタルでのキャンペーンに慣れていない方も気軽に参加できるよう、応募方法等のハードルが更に下がっていくともっと広がると思うので、そこは期待しています。」
ー今回、キャンペーンのレポートやお客様の声の分析に評価をいただきましたが、新しい発見や気づきはありましたか?
吉田氏「意外と自社のホームページが見られているというのは新しい発見でした。あとは購入した流通別で出していただいたのは改めて傾向が分かったので良かったです。」
大出氏「今回のレポートで「マルちゃん正麺」を購入した理由として、”キャンペーンを実施していたから”という割合が分かったことで、キャンペーンの効果が通常なかなか測りにくい面もあるなか今回のキャンペーンが、普段マルちゃん正麺を購入していない人含め、購入の後押しにつながったことを数値的に確認することができました。
また、店頭のパッケージを通して”キャンペーンを知る”割合が多く、やはりパッケージはキャンペーン認知において非常に大事なツールであるとともに、パッケージは店頭に行かないとわからないので、店頭に行かない人にも知っていただき店頭に誘導するために、いかに広く情報をリーチさせ、お客様が店頭にいく動機づけを作っていくか、その組み立てが大事だと感じました。」
吉田氏「「マルちゃん正麺」の魅力である「生麺うまいまま製法」の麺(ノンフライ麺)も、お客様にとってもしっかり価値として感じて頂いているということを再認識することができました。また、”スープ”に関するお客様の声や、具材もきちんと入れて食べられている方が非常に多いという傾向もわかり、今後の商品開発のきっかけの一つにもなると思いました。」
ー今回の一連の取り込みを通してShufoo!に感じていただいた価値はありますか?
大出氏「Shufoo!の会員数が多いのでリーチ面で期待できるところ、さらに掲載している企業が多いので、商談しやすいだろう、というのが最初の印象でした。
実際に活用してリーチがしっかり取れたのは良かったですし、今後、流通に対してもっとPRして、チラシ販促や店頭イベントなどと連動した施策ができたら面白いと思いました。
また、Shufoo!は様々なプランがあるので告知において露出コントロールがしやすく、意図したタイミングで露出のピークを持ってくることができたのは良かったです。
さらに言えば、売場とも連動して露出のピークを持ってくるタイミングで売場でもピークを作ってもらうことができれば相乗効果が高まるので、そこの施策を色々考えていきたいと思います。」
ー最後にShufoo!に今後期待することはありますか?
大出氏「これだけ広く認知できるので、キャンペーンの情報だけではなく、レシピなどの付加価値を一緒に訴求できたらより価値を高められると思いました。
あとは、いかに応募のハードルを下げることができるか、という点においては、今回は応募から結果が分かるまでキャンペーン期間が終わる数か月の間お客様に待って頂く形だったので、例えば応募してすぐに結果が分かるインスタントウィンにするとか、ゲーム感覚で応募できると心理的なハードルも下がるのでは、とも思いました。」
吉田氏「キャンペーン告知の部分においては店頭パッケージ以外のところでの認知をさらに広げられると良いなと思います。ハガキでの応募数を覆せるとさらに付加価値が上がっていきますし、当選の部分でも楽しんで参加してもらえるような仕組みだと、応募数も増えるのかなと思いますのでそのあたりを今後、期待したいと思います。」
【取材協力】
東洋水産株式会社(本社:東京都港区)
即席麺類、生麺類、レトルト食品、風味調味料・スープ等の企画・製造・販売 等。今年で70周年を迎え、「赤いきつねうどん」や「緑のたぬき天そば」、「麺づくり」、「マルちゃん正麺」などロングセラー商品を多数展開している。
https://www.maruchan.co.jp/