コラム
販促・集客
【事例有】地域No .1の愛され店を作るエリアマーケティングの考え方
※「業態別の商圏参照」まで監修
エリアマーケティングを行うことで、地域特性の把握や営業の効率化、店舗売上の向上が期待できます。今回はエリアマーケティングの概要から、実施する上でのポイント、導入事例を紹介します。
目次
エリアマーケティングとは?
エリアマーケティングとは、企業が行うマーケティング活動において、全国で統一された戦略を行うのではなく、地域(エリア)の特性に応じて適切な戦略を展開する手法を指します。
エリアマーケティングでは一部の地域に限定しマーケティングを行うため、調査が比較的手軽であり、市場が把握しやすいことが特徴。地域特性のほかにも、商圏や顧客ニーズの把握が重要です。
すでに店舗がある場合は、エリアマーケティングを行うことで無駄のないPR活動、売上増加、営業の効率化が図りやすくなります。
エリアマーケティングをするために何をしたらいいの?
エリアマーケティングには実施する上で4つのポイントがあります。
商圏が適切であるかを見極める
エリアマーケティングを行う上での一つ目のポイントは商圏が適切かどうかです。
商圏は業態・移動手段によって異なります。一般的にスーパーマーケットであれば1〜3キロ、ガソリンスタンドであれば3〜5キロ圏内とされています。
スーパーマーケットは歩いていける距離、ガソリンスタンドは車で行くことが前提となるため、商圏は電車文化なのか、車文化なのかによっても範囲が異なってきます。
監修者コメント商圏とは、一言でいえば「集客が可能な範囲」です。店舗・業種によるおおまかな範囲は後述の「業態別の商圏」の表が目安となりますが、人口統計や分布などの詳しい分析には政府統計の総合窓口(e-Stat)が便利です。その地域にどれほどの潜在需要が存在するのかが把握できます。
さらなる分析には、まず仮の商圏を想定します。そして顧客特性、地域特性・文化、競合店などの存在、商圏バリア(距離は近いが山を越えなくては来店できない、交通ルートがいつも渋滞している、などのネガティブな要素)を把握することで、より精度の高い商圏を設定できます。
商圏の設定は、エリアマーケティングにおいて特に重要な領域なので、時間とコストをかけて導き出す価値は充分にあります。商圏をいい加減に設定してしまうと、後々の経費の無駄や売り上げの伸び悩みなどにつながりますので注意が必要です。
顧客の特性を把握する
二つ目のポイントは顧客の特性です。
その地域ではファミリー層や独身層など、どのような属性の顧客が多いのかを把握しましょう。また平均世帯年収や職業、教育水準なども地域によって特色があるので押さえておきましょう。
顧客がどのようなライフスタイルを送っているのかを考え、顧客の特性に合わせて店内のPOPを工夫したり、商品の配置や広告出稿方法を変えたりするなどのアプローチが重要です。
監修者コメント顧客の特性を洗い出すには、界面グラフの作成やGoogleマップの活用などによる顧客データをマッピングする方法があります。データをビジュアル化することにより、各要素がよりわかりやすくなります。性別や世代、ファミリー層、独身、平均客単価、移動手段など、分析すべき要素は多々あるので、店舗・業種により、調査項目を抽出し、顧客特性を明らかにします。この結果から、品揃え、店づくり、営業時間、チラシ、SNS、販促企画などへ活かすことができます。顧客特性の調査には、政府統計の総合窓口(e-Stat)やマップツールのjSTAT MAPの他、アンケート集計、SNSなどから情報を得るのが有用です。jSTAT MAPには利用者の保有するデータを取り込んで分析する機能や任意エリアにおける統計算出機能、地域分析レポート作成機能などがあります。
地域の特性を知る
三つ目のポイントは地域の特性です。
例えば雪の多い地域、暑い地域など、気候によって売れ筋の商品は異なるでしょう。他にも地域独自の催し物がある期間や、地域の伝統など、地域の特性によって商品のラインナップ、来店頻度、来店時間、商圏は変わってきます。
ネットの利用率が高い地域なのか、低い地域なのかなども確認しておくといいでしょう。
監修者コメントエリアマーケティングにおける地域特性を調べるには、次のような方法がいいでしょう。
・各役所や商工会議所、商店会などへ出向き、地域の行事や特性、習慣などをヒアリング
・地域のタウン誌やSNSなどをリサーチ
情報を集めることから、地域に最適化した店舗づくりや、地域に特化した個性的な商品展開のほか、季節ごとのイベントの開催、特産物から営業時間の設定に至るまで、他の地域とは違った展開が功を奏します。
競合他社の戦略を探る
四つ目のポイントは競合他社の戦略リサーチです。
競合他社がどのような戦略・施策を行っているのかを調べることで、その地域で売上を上げるために必要な情報が抽出できるでしょう。
ただし、競合と同様の戦略・施策を行っても効果は薄いです。競合分析を踏まえた上で、実際に自社ではどのような戦略を行うべきかを考えましょう。
監修者コメントエリアマーケティングにおける競合店は、地域のチラシやWEBサイトを調べればすぐに分かることです。ライバルが複数存在する場合は、地域のNo.1店をターゲットとして設定しましょう。発信しているSNSやWEBサイト、チラシなどから競合店のセールスポイントを抜き出してください。実際に現地へ出向いて、ライバル店の立地や外観、品揃え、価格などの調査も重要です。すると次第に、ライバル店の戦略がみえてきます。
同業において地域のNo.1店と全く方向性の異なる戦略を立案するのはかなり難しいことです。そこで、ライバルの戦略をベースに自社の特徴や方向性など、いわゆる自社コンセプトを照らし合わせ、「自社・自店らしさ」とは何かを具体的に抽出します。
そして、取り入れるべきもの、捨てるべきものを検討し、自店らしさを加味した方法で、新たな戦略を確立するのも取るべき方法の一つといえます。
業態別の商圏例
Shufoo!では業態・カテゴリ別に、以下のような商圏の参考値を設定しています。下図からも分かるように、大型店舗であるほど商圏は広く捉えられています。
※Shufoo!は、店舗住所を中心に来店可能性の高いエリアを半径〇キロと指定し、配信することが出来ます。
(上記までが専門家が監修した部分となります)
PR:電子チラシ”Shufoo!(シュフー)”なら広告配信とともに商圏分析が可能!
ここまでエリアマーケティングで必要なポイントや、業態別の商圏をお伝えさせていただきました。
いずれのポイントもある程度の調査が必要ですが、効果的な集客を狙うためにはとても重要な作業です。
Shufoo!では広告出稿を行いながら、商圏分析を行うこともできます。
Shufoo!(シュフー)とは?
Shufoo!とは、国内利用率No.1の電子チラシサービスです。月間ユニークユーザーは全国で1,600万人※であり、20~40代の子育て主婦がメインユーザーです。
店舗商圏のユーザーへチラシやタイムライン、クーポンなど、さまざまな情報を発信し、店舗へ能動的にアクションする人数を増やすことが可能です。
※1 ASPを含めた数値です。2019年12月時点
GISレポート
Shufoo!の基本プランにお申込みいただくと、管理画面上でチラシの閲覧数だけではなく、閲覧ユーザーの特徴(性別・年代)を知ることができる「GISレポート」の閲覧が可能です。さらに、国勢調査を参考にすることで、商圏内にお住いの方の年代、家族構成も確認ができます。
閲覧ユーザーのプロフィットが把握できるので、「どんなユーザーが」「どのエリアから」閲覧したのかを知ることができます。そのため、より効果的なエリアマーケティングが行いやすくなります。
【オプション】Beacon来店検証
より精度の高いエリアマーケティングやユーザー分析を行いたい場合は、Beaconを使用した来店検証がおすすめです。
Beacon来店検証では、広告を受け取ったユーザーをBluetoothで感知し、実際に来店したのかを計測することができます。
事例紹介
実際にエリアマーケティングを活用した事例を2つ紹介します。
来店計測で商圏分析 激安衣料品店「タカハシ」
神奈川県・相模原市にて超低価格衣料品店を展開する、株式会社タカハシは、新聞折込チラシでの販促のほかにShufoo!の電子チラシを導入しました。
合わせて店舗にBeacon(ビーコン)を設置し、チラシ閲覧者がどこから来店したのか可視化できる来店検知を導入し、顧客の商圏を詳細まで分析を行いました。
その結果、自社の認知度向上だけでなく、配信エリアを最適化することができ費用対効果の高い販促につながりました。
導入事例▶【ファッション・タカハシ】折込チラシでリーチしにくい40代以下の主婦層に認知! 来店検知で配信エリアを最適化!
広域エリアへの配信で来店客数121%「スパリゾートハワイアンズ」
「夢の島ハワイ」をイメージしたリゾート施設として名高い「スパリゾートハワイアンズ」(運営元:常磐興産株式会社)は、関東圏の顧客に向けて販促を強化するために、Shufoo!を導入しました。
エリアを指定してチラシを配信するチラシスポットプランと、店舗ごとの魅力を発信できる基本プランの中のタイムライン(旧STOREプラン)を導入後、2か月でチラシ閲覧数400万PV、閲覧者数は43万人(UU)を記録。
関東圏からのお客様は前年比121%となり、狙い通り関東圏のお客様を増やすことができ、効果を確信したと言います。(実施時期:2019年7~8月)
導入事例▶【スパリゾートハワイアンズ】関東圏からの来場者数前年比121%!2か月でチラシ閲覧数400万PVを達成!広域エリアから集客する秘訣とは!?
まとめ
ここまでエリアマーケティングの概要から、実施する上での4つのポイント、導入事例を紹介しました。エリアマーケティングで高い効果を発揮するポイントは
- 適切な商圏
- 顧客の特性
- 地域の特性
- 競合他社の戦略リサーチ
があり、特に自店舗における商圏の把握が非常に重要です。
Shufoo!で商圏を分析することで、折込チラシやポスティングにその結果を応用できます。あらかじめ反響の高い商圏に絞ることで、費用対効果の高い広告出稿が可能です。
継続的に売上と認知度向上を狙い、地域で愛される店舗運営を行うためにも、是非Shufoo!をご検討ください。