コラム 販促・集客
YouTube広告の種類とは?選び方や効果の出るポイントを解説!

2021年09月30日
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執筆者
コンテンツマーケター 武田竜輔

コンテンツマーケター 武田竜輔

WEBライティング〜メディアの制作ディレクション業務・SNS運用・YouTubech運営/広告運用などで活動しているWEB系フリーランス。SEO,YouTube,Twitter,Instagram,TikTokの集客媒体全般で集客・コンテンツ制作経験あり。読者・視聴者の潜在ニーズを拾い上げた「見たくなるコンテンツ制作」を強みとしている。運営したYouTube chでは売上20倍に貢献。記事制作に携わったメディアは30サイト以上。現在は、SEOのコンテンツ制作をメインの業務としている。

一般に広く普及している動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」。YouTubeを広告の出稿先として検討している人もいるのではないでしょうか。
しかし「どんな種類の広告があるのかわからない」「自分の狙いに合う広告がどれか判断がつかない」「どんな動画が効果的か知りたい」といった疑問があり、実行に移せない人も多いかもしれません。
そこで今回はYouTube広告の種類について解説するとともに、目的に合わせた選び方や効果の出るポイントを説明します。

目次

YouTube広告の種類

YouTube広告は大きく分けると8種類あります。
YouTube広告の基礎知識として、それぞれの種類について説明します。

YouTube広告の基本:インストリーム広告(スキップ可能/スキップ不可)

インストリーム広告。動画再生の前・中・後に表示される動画広告。

「インストリーム広告」とは、YouTube動画を視聴するときに表示される広告の1つです。(広告が設定されている)動画を見ようとすると、以下のタイミングでTVCMのような広告が表示されます。

  • プレロール(動画本編が再生される前の広告)
  • ミッドロール(動画本編の途中に挟み込まれる広告)
  • ポストロール(動画本編が終了した後に流れる広告)

YouTubeでよく使われている広告のため、YouTubeを利用する多くの人はインストリーム広告を目にしたことがあるのではないでしょうか。

インストリーム広告には「スキップ可能」と「スキップ不可」の2種類があり、広告の意味合いも異なります。

1.スキップ可能なインストリーム広告

インストリーム広告が表示された後、ユーザーが自主的にスキップできるのが特徴です。広告動画が5秒間再生された後でスキップのアイコンが表示され、ユーザーがスキップアイコンをクリックすると広告を飛ばすことができます。

広告配信主からすると広告動画(全部で15秒~1分間程度)が最後まで見てもらえない可能性はありますが、広告を嫌う多くのユーザーにとっては、興味のない広告でも我慢できるぎりぎりの長さでもあります。

スキップ可能なインストリーム広告では、ユーザーにスキップされないようなクリエイティブを配信することが重要になります。当面の目標にしたいのは、広告動画の平均視聴維持率(平均再生率)が30%を越えることです。その値を目安に、PDCAを回し続けるのがいいでしょう。

課金形式視聴者が広告動画を30秒以上視聴した場合、または広告をスキップせずにウェブサイトをクリックするなどユーザーがアクションした場合に発生

2.スキップ不可のインストリーム広告

インストリーム広告が強制的にフル再生され、ユーザーはスキップすることはできません。その代わり広告動画は最長でも15秒間しか再生されない設定で、自動で本編の動画に切り替わるのが特徴です。

ただし、スキップ可能なインストリーム広告に慣れているユーザーは、スキップ不可のインストリーム広告が流れると動画再生そのものをやめて離脱してしまうこともあるため、注意が必要な広告です。
広告のファーストビューで視聴者を離脱させないように、ABテストなどを実施してクリエイティブの改善を常に行うことが効果的です。

課金形式目標インプレッション単価制
1,000回動画が表示されたときに支払う平均額を設定する入札方法(目標インプレッション単価を1,000円に設定すると、広告が1回表示されるたびに1円の広告費が発生する)

コンバージョン獲得特化型:TrueViewアクションキャンペーン広告

TrueViewアクションキャンペーン広告。広告と共に誘導ボタンを設置可能な動画広告

「TrueViewアクションキャンペーン広告」は、インストリーム広告と同じように動画の再生前や再生中に表示される広告です。スキップが可能な種類の広告です。

特徴は、広告とともに誘導ボタンを表示できることです。広告動画とは別に、商品やサービスへの詳細情報などにユーザーを促す見出しテキストを掲載できるため、見込み客獲得に適した広告です。

ただしTrueViewアクションキャンペーン広告は、2022年初頭から、YouTubeおよびYouTube以外の多様な場所に自動的に広告を掲載できる「動画アクションキャンペーン(VAC)」にアップグレードされる予定です。

課金形式目標コンバージョン単価制
指定した目標コンバージョン単価でコンバージョンを最大限に獲得できるように、入札単価が自動で入札される

短時間訴求でブランディングに効果的:バンパー広告(スキップ不可)

バンパー広告。スキップ不可の短尺動画広告

「バンパー広告」は、スキップのできない6秒以内の動画広告のことです。インストリーム広告よりも秒数が短く、映像や音声のインパクトを重視しています。
スキップ可能なインストリーム広告のように広告再生中にスキップボタンを押す必要がなく、また広告動画自体も短いため、ユーザーが広告内容に集中できるのも魅力です。

ユーザーに広告を最後まで視聴してもらいやすいため、企業のブランディングや宣伝効果を期待できます。
YouTube広告として2016年に提供されたばかりのまだ新しい広告です。

課金形式目標インプレッション単価制

検索ページに掲載で能動的なユーザーにアプローチ可能:TrueView ディスカバリー広告

TrueViewディスカバリー広告。関連動画や検索ページに表示される動画広告

「TrueView(トゥルービュー)ディスカバリー広告」は、YouTube内の「関連動画」(右上部のスペース)の横や「検索ページ」(検索結果の横や下のスペース)に掲載される広告です。
広告は最大3行の文章とサムネイル画像で構成されています。

ディスカバリーとは「発見」、つまりユーザーが見たい広告を自分で探し出すことを意味しています。他のメニューは受動的に見る動画なのに対し、ディスカバリー広告は能動的に見る広告のため、興味関心の高いユーザーにアプローチできるというメリットがあります
広告は自動的には再生されず、ユーザーが広告をクリックして画面遷移することで初めて視聴できます。

広告表示されるデバイスは、パソコンとスマホの両方です。さらにスマホアプリではモバイルページTOPにもこの広告が当てられます。

課金形式サムネイルやタイトルをクリックして広告を視聴することで発生

LPやウェブサイトへの誘導が可能:ディスプレイ広告(静止画広告)

ディスプレイ広告。様々なWEBサイトやアプリに表示できる静止画広告

「ディスプレイ広告」は、動画ではなく静止画でクリックを促す旧来のWEB広告で、別名「GDN(Google ディスプレイ ネットワーク)」といいます。
スマホでYouTubeを見た際の関連動画の上や、PCで見た際の動画の右側に表示されます。

課金形式はインプレッション課金制とクリック課金制の2種類あります。
インプレッション課金制の場合、動画の再生を邪魔しないため、広告をクリックしたユーザーの離脱が少ないことがメリットです。その半面、広告自体が目に入らないことも多いため、積極的にユーザーに宣伝したいという場合は、これまで紹介した動画広告の方がおすすめです。
クリック課金の場合、どれだけ広告を配信してもクリックされない限り費用が発生しないのがメリットです。しかし、広告をクリックするのは商材に一定の興味があるユーザーだけになるため、商材が認知されている状態でないと効果が薄くなります。

またディスプレイ広告の場合、新たに広告制作をする必要がなく、既存の広告を別の媒体に使い回せることも利点です。YouTubeに限定せず、WEBサイト上やアプリ上などにも表示できます。さまざまなメディアを通して「できるだけ多くの人に同じ広告を見てして欲しい」「広告費のコストダウンを図りたい」というときは、ディスプレイ広告が適しています。

課金形式インプレッション課金/クリック課金

動画下のバナー広告。認知拡大におすすめ:オーバーレイ広告(静止画広告)

オーバーレイ広告。動画の下部に表示される静止画広告

「オーバーレイ広告」は、本編動画の再生中に画面下側に表示される、PCでしか配信できない画像やテキストの静止画広告です。
広告の右上に「×」マークがあり、ユーザーがこれをクリックすることで広告を消すことができます。

広告の画面占有率が20%ほどあってユーザーの目に入りやすく、ディスプレイ広告よりも広告に意識を向けさせることができます。また動画の邪魔にならない場所に表示されるため、商材等の認知拡大に有効な広告といえます。
その半面、広告が設置されている箇所まで本編動画が再生されないと広告が表示されないというデメリットもあります。

課金形式インプレッション課金/クリック課金

YouTube外のパートナーメディアで配信。認知拡大に効果的:アウトストリーム広告

アウトストリーム広告。Youtube以外のサイト・アプリで表示される動画広告

「アウトストリーム広告」は、モバイル専用の動画広告で、これまでの広告とは大きな違いがあります。一番の違いは、YouTube以外のネットワークに掲載される動画広告であるということです。
Google(グーグル)が広告提供するアプリやSNS、WEBサイトなどに自動で広告動画が表示されます。YouTube以外の媒体にアクセスする人に宣伝できるのが特徴です。

You Tubeを見ない層にも動画広告をお届けできるため、You Tube広告を実施しているものの効果に満足がいかない時や、よりリーチを広げたい場合に利用してみるといいでしょう。

課金形式視認可能なインプレッション課金
視認可能とは、広告の面積の50%以上が見える状態で、動画広告が2秒以上連続して再生された場合を指します

YouTubeのホーム上部に表示で露出数大:マストヘッド広告

マウスヘッド広告。Youtubeのホーム画面TOPの上部に表示される動画広告

「マストヘッド広告」は、動画やディスプレイ広告専用の箇所ではなく、YouTubeのホーム画面TOPの上部に掲載される純広告です。

YouTubeのホーム画面はユーザーが最も多く集まる場所であり、最も目立つ位置に広告が表示されるため、より多くの人の目に触れやすくなっています。
掲載を行うには、Googleの広告担当者へ問い合わせをして予約購入する必要があるため、他の広告とは違い対人による手続きが必須です。

課金形式インプレッション課金

目的に応じたYouTube広告の選び方

YouTube広告はたくさんの種類があり、広告の種類によっては得られるブランディング・宣伝効果、その範囲なども異なります。自社の目的に応じて選ぶことが必要です。
YouTube広告の選び方を知っておきましょう。

ブランディングや認知度アップにおすすめ

ブランディングや認知度のアップを目的にしてYouTube広告を選ぶ際は、「バンパー広告」や「インストリーム広告」など、多くの人が目にしやすい広告を選ぶことが大切です。

ユーザーに対して強制的に広告を再生するため、たとえその商品・サービスがユーザーにとって購買意欲が高くないものでも、ブランド名や企業名に触れる機会を増やすことができます。

SNSや検索エンジンのランディングページ(LP)を介してオウンドメディアなどに誘導する方法でも、ブランド力を高めることはできます。
ただ、認知度を上昇させるにはユーザーの絶対数が必要不可欠です。その点で、動画サイトの大手であるYouTubeの広告再生は大きな効果をもたらすのです。

中でも、前述したバンパー広告は、長さ(秒数)も適切でネガティブな印象を残さずに認知度だけアップできるので最適といえます。

キャンペーン告知・LP誘導などに最適な広告

キャンペーン告知・LP誘導など、WEBサイトへの誘導を目的に考えるときは、スキップ不可の「インストリーム広告」がおすすめです。

WEBサイトへの誘導をするためには、商品を知ってもらうだけではなく、興味を持ってもらう必要があります。そのためには、短い広告の中で商品やサービスの魅力を濃密に提供し、ユーザーをそのサービスに引き込む必要があります。
つまり「量より質」、多くのユーザーより1人の見込み客を確保することが求められます。

そのため、すぐに終わってしまうスキップ可能なインストリーム広告や表示だけのオーバーレイ広告ではなく、多少長くても十分に魅力が伝わるスキップ不可のインストリーム広告を選ぶことが重要です。

コンバージョンを増やしたいときにおすすめ

資料請求やお問い合わせ、EC商品の購入など、コンバージョンを目的とする場合は、「TrueViewアクションキャンペーン」や「TrueViewディスカバリー広告」がおすすめです。

TrueViewディスカバリー広告は、検索結果に表示される広告メニューであり、クリック課金制のため、受け身ではなく能動的なユーザーにアプローチできるからです。
「興味のない広告をクリックしてしまった」と感じるユーザーはすぐにサイトを閉じてしまうためコンバージョンにはつながりません。購入やお問い合わせまで完了する人は、その商品やサービスを主体的に求めていることが前提となります。

TrueViewアクションキャンペーンは見出しや行動を促すボタンのついたクリック可能な広告です。そのため、「購入はこちら」「詳しくはこちら」「お問い合わせはこちら」など、今回目標としているコンバージョンを元に、誘導先を設定可能です。

YouTube広告とTVCMの違い

YouTube広告は、インターネット上で表示される広告です。TVCMも同じく動画をメインとしていますが、TVならではの特徴や性質があります。
そこで、YouTube広告とTVCMの違いとして以下に取り上げます。

ターゲットを絞ったユーザー層にアプローチできる

TVCMは若年層から中高年層まで、さまざまな年代・世帯の人(マス)に幅広く宣伝できます。
一方でYouTube広告は、視聴者をセグメントし、TVCMと比べて広告を流すユーザーを細かく絞り込むことができます。

広告費用が安く、PDCAをまわしやすい

TVは多額の宣伝費を支払ってスポンサーとなり番組の合間にCMを流すため、費用面に大きな負担がかかります。
しかし、YouTube広告は1日1,000円からでも広告の出向は可能なため、目的に応じて予算を調整することが可能です。

予算の決め方としては、集客したい人数から逆算するのがおすすめです。例えば月間200人、CPA(顧客獲得単価)3,000円と仮定すると、必要な予算は60万円となります。

また配信する広告の種類によっても1日に使う予算をコントロールできるため、成果が出るまでは少額の予算で進め、効果を見て改善していくことができます。すぐに数値がわかるため、スピーディーにPDCAをまわすことが可能です。

効果が出るYouTube広告のポイント

YouTube広告には効果を出すための3つのポイントがあります。以下にそのポイントをまとめます。

配信する広告の目的やテーマをあらかじめ決めておく

YouTube広告では、目的やテーマをしっかりと決めることが大切です。

YouTube広告は、目的別に広告の種類を選べることはすでに述べたとおりです。何のために広告を配信するのか決まっていなければ、広告の種類を選ぶことも、制作する内容も不鮮明になってしまいます。
例えば、認知拡大に強みがある「オーバーレイ広告」を採用したにも関わらず、広告の目的を「商品の購買」まで欲張ってしまい、サイトでの商材購買を最終成果地点と捉えてしまったために「広告の効果が出ない」と判断してしまう、などはよくある事例です。

目的を明確にすることは、宣伝効果を最大限に生かすポイントといえます。

ペルソナを明確にする

商品やサービスを紹介する広告では、「ペルソナ」を明確にすることで売上効果も大きな差が出ます。

ペルソナとは、ターゲットの人物像をイメージして具体的な行動までを設定するマーケティングの基本的な手法です。
例えば、子ども向けの商品に大人の主人公しか登場しない広告が再生されても、子どもは共感できません。それは逆も然りです。
アプローチする人物像を先に設定し、それに合わせた内容の広告を配信します。年齢だけでなく、趣味や価値観、悩みなども大切な要素です。

そこから、広告の雰囲気やデザイン、登場する人物の特徴などに至るまで、見込み客となる層にアプローチできるようなペルソナを想定して広告内容を決めます。
それらを踏まえて動画を制作・配信することで、ブランディング・認知度や購買効果を高めることができるのです。

ペルソナに則って丁寧に作られた広告は、ユーザーにとってそれがまるで自分の悩みであるかのように感じます。
商品やサービスの価値を押し付けられるのではなく、ユーザー視点で自らその商品を欲するというわけです。

データ分析・ツールの使用を積極的にする

YouTube広告を出稿したら、数値を見て効果を測定しましょう。

You Tube広告でわかること

  • 視聴回数
  • 視聴率
  • 平均広告視聴単価
  • 総再生時間
  • クリック数

など

アクセスした人の動向や、You Tube広告から流入した人がコンバージョンしたのかを知りたい場合は、Googleアナリティクスなどのツールを活用して、細かいデータ分析を行ってみましょう。

買い物直前の消費者にアプローチするならShufoo!もおすすめ!

ここまでYouTubeの広告について紹介してきましたが、お買い物情報サイトShufoo!(シュフー)でも動画広告の配信ができます!

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まとめ

YouTube広告の種類にはさまざまなものがあり、目的や得られる効果などに応じて選択することができます。
TVCMと違って広告費にアドバンテージがあり、アプローチする層の違いからYouTube広告を最大限活用することで宣伝効果を高めることができるのです。

特にバンパー広告やインストリーム広告は、最新の動画広告市場でトレンドとされる広告の種類でもあります。

また、買い物をする前の消費者に直接アプローチするならShufoo!もおすすめです。

この記事を参考に、YouTube広告の種類を把握し、自分の狙いに合った広告の導入を検討しましょう。

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