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2023年最新版|ローカルSEOとは?対策によるメリットと具体的な方法を解説

2023年01月24日
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執筆者
山田大地

山田大地

MEOコンサルタント。ベストベンチャー100に選出された企業で、採用活動(主にメディア)に従事。採用率の向上を図り、その経験を活かして個人事業主になる。現在はMEO・SEOコンサルとして複数のクライアントにサービスを提供し、ライター・Web広告の代理運営としても活動中。多角的なサポートができるよう、集客に関わる知識・スキルの探求に励む。

「ローカルSEOって実際に効果あるの?」
「ローカルSEOってそもそも何?」

こういった疑問をお持ちの方に向け、本記事では下記を紹介します。

  • ローカルSEOについて
  • ローカルSEOの効果とメリット
  • ローカルSEO対策の流れ

ローカルSEOは、費用対効果の高い集客方法の一つです。本記事では基礎から実践までを分かりやすく解説しますので「集客力を高めたい」という人はぜひ参考にしてください。

ローカルSEOについて

ローカルSEOとは、「地域」「業種(飲食店、美容院など)」を組み合わせた検索キーワードで、検索順位の上位表示を目指すための施策です。

たとえば、「新宿_焼肉屋」という検索キーワードでGoogle検索すると下記のような画面が表示されます。

画像の左側に表示されている店舗は、Googleが定めた基準により順位付けされており、この順位を上位にするための施策を「ローカルSEO」と呼びます。

なお、画像では1~3位の店舗のみが表示されていますが、画像下部の「さらに表示」を押すと4位以下の店舗が表示されます。

ローカルSEOと効果とメリット

ローカルSEOをおこなうメリットは下記の通りです。

  • 競合が少ない
  • 集客に直結しやすい
  • 集客の難易度が高くない
  • 費用対効果の高い集客ができる

ローカルSEOは地域性が高く、競合が絞られるため、集客につながりやすいです。たとえば、先ほどの「新宿_焼肉屋」というキーワードであれば、新宿近辺にある焼肉店のみが競合になります。

また、ローカルSEOは基本的に無料で実施できるのにも関わらず、通常のSEOと比べて競合が少なく順位を上位に上げやすいため、費用対効果の高い集客方法としても有名です。

実際、ローカルSEOに手を付けていなかった店舗が設定をおこなっただけで「集客率が3~5倍に向上した」という事例も数多くあります。

ローカルSEOとSEO・MEO

ローカルSEOに類似するワードとして「SEO」「MEO」を聞いたことがある人も多いでしょう。

以下では、ローカルSEOと「SEO」「MEO」の違いと関係性について解説します。

SEOとの関係

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、直訳すると「検索エンジンの最適化」となります。
GoogleやYahoo!といった検索エンジンで表示される、Webサイトの表示順位を上げるための施策全般を指すのが一般的です。

ここまでを見て「ローカルSEOとSEOは同じ意味なのでは?」と思う人もいるでしょう。

その通り、ローカルSEOとSEOは「検索順位の上位表示化を目指す」という意味では同じです。ただし「上位表示を目指す箇所」が異なります。

では「新宿_焼肉屋」と検索した場合を例に「上位表示を目指す箇所の違い」を見てみましょう。

ローカルSEOをおこなうと赤色枠の箇所で、SEOをおこなうと青色枠の箇所で上位表示化を目指すことになります。

また、画像の通り、赤色枠は青色枠より上部に表示されており、ユーザーの目に触れやすいことから、SEOよりも集客効果を得やすいことが分かります。

なお、検索キーワードによっては、Google広告が最上部に表示されることもありますが、基本的には、青色枠よりも赤枠のほうが上位に表示されます。

したがって、ローカルSEOとSEOは「検索順位の上位表示化を目指す」という意味では同じで、上位表示化を目指す箇所が違うということになるのです。

MEOとの関係

MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、直訳すると「マップエンジンの最適化」となります。

アメリカを中心とした海外では「ローカルSEO」と呼ばれる一方、日本では「MEO」と呼ばれることが多いです。つまり、MEOとローカルSEOの持つ意味は同じで、名称だけが異なります。

Googleの公式ブログなどでも「MEO」という名称は使われていないため、本記事でも「ローカルSEO」に統一して解説を進めます。

ローカルSEOはどのように表示される?

先ほどローカルSEOがどのように表示されるかを簡単に解説しました。

以下では、その表示内容についてより詳しく解説します。表示内容を理解しておくことで「ローカルSEOで得られる効果」「メリット」などがより明確になるでしょう。

ローカルパック

ローカルパックとは、前述の通り「地域」「業種(飲食店、美容院など)」で検索した際に表示される赤枠の箇所です。

先ほどは飲食店を例に挙げましたので、次に「新宿_美容院」で見てみましょう。

画像の通り、赤色で囲んだ箇所をローカルパックと呼びます。

ローカルパックで表示される店舗情報の項目は下記の通りです。

  • 施設の名称
  • 業種
  • 住所
  • 電話番号
  • 営業時間
  • 事業年数
  • 口コミ数と評価
  • 登録した予約サイトへのリンク
  • 登録したウェブサイトへのリンク

ローカルパックで表示される項目の個数は「検索ワード」「業種」「端末」などにより異なります。

また、ローカルパックで表示される店舗は、後述する「複数の要素」により順位化され、表示される仕組みとなっています。そのため、上位表示化して高い集客効果を得るためには、順位に影響する要素を把握しておく必要があるでしょう。

ナレッジパネル

ナレッジパネルとは、ユーザーが店舗名や企業名を検索した際、画面右側に表示されるボックスです。ローカルパックを表示する際は、地域名を含むキーワードで検索をする必要がありますが、ナレッジパネルは検索時に地域名を記入する必要がありません。

では実際に「Google合同会社」で検索した際に表示されるナレッジパネルを見てみましょう。

赤枠で囲っている箇所がナレッジパネルとなります。ナレッジパネルで表示される項目は下記の通りです。

  • ビジネス名
  • 外観の写真
  • 所在地
  • 営業時間
  • 電話番号
  • 評価と口コミ
  • 質問と回答
  • イベント情報
  • 登録した予約サイトへのリンク
  • 登録したウェブサイトへのリンク

なお、こちらの項目も「検索ワード」「業種」「端末」などにより表示される項目と個数が異なります。

ローカルパックと似ている部分も多いですが、ナレッジパネルでは一つのビジネスについて詳しく紹介されるため、ユーザーに与えられる情報が多いです。

つまり、ユーザーに表示される項目をすべて登録しておけば、ユーザーの関心度が上がり、来店や問い合わせにつながりやすくなります。

では、店舗やビジネス名を多くの人に知ってもらうためには、何を意識しながらローカルSEOを実施すればよいのでしょうか。次の章で詳しく見てみましょう。

ローカルSEOで評価される3つのポイント

ローカルSEOを進めていくうえで重要なポイント(評価されるポイント)は下記の通りです。

  • 関連性
  • 距離
  • 知名度

それぞれのポイントを理解しておくことで、ローカルSEOをおこないやすくなります。以下にて詳しく見ていきましょう。

①関連性

ユーザーが検索したキーワードと自社のローカル情報との関連性を高めることで、上位表示されやすくなります。

検索キーワードと密接に関係しているとされるローカル情報は下記の通りです。

  • 名前
  • 住所
  • カテゴリ
  • 属性
  • 写真
  • URL
  • ウェブサイト
  • 営業時間

とくに、選択するメインカテゴリーと検索キーワードとの関連性は、順位に反映されやすいです。イタリア料理店なら「イタリア料理」、フランス料理なら「フランス料理」にカテゴライズしておくだけで集客率が向上することもあります。

また、カテゴリーは、季節によって変更したほうがよいケースがあることも知っておきましょう。

たとえば、電化製品を販売している店舗の場合、夏場は「エアコン販売店」、冬場は「暖房販売店」にカテゴライズすることで、見込み顧客の取り逃がしを防ぐことが可能です。

ただ、どの項目がユーザーとの関連性を生むかは予測できないため、ローカル情報はできる限りすべて埋めるようにしましょう。

②距離

距離とは、Googleで検索したユーザーの現在地と、店舗までの距離を指しています。

たとえば、ユーザーが地域名を入れず「イタリア料理」と調べた場合、ユーザーの現在地から近いイタリア料理店が表示されやすくなります。

したがって、ユーザーとの距離を図る指標になる「住所」は正確に登録することが大切です。

なお、住所を登録する際は、後述する「NAP表記」にも注意しておいてください。NAP表記も検索順位に影響する大切な要素となっているためです。

③知名度

知名度とは、オンラインとオフライン、両方においての認知度を指します。

オンラインでは「Webサイトの充実度」「リンク」「他の記事での紹介(食べログなど)」「Google上のクチコミ数やスコア(平均の星の数)」などが知名度に影響しやすいです。

一方、オフラインでは「リアルな世界でどれだけ認知度があるか」という点が影響します。Googleの説明によると、”有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店”などはローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。(「How to improve your local ranking on Google – Google Business Profile Help」より

オンラインとオフライン、両方の知名度が高まれば、Googleマップ上でも上位表示されやすくなるでしょう。

NAP表記にも注意

NAPとは、

  • Name(店舗名・施設名)
  • Address(住所)
  • Phone(電話番号)

の頭文字をとった言葉です。

そして「NAP表記に注意する」というのは、「NAP情報を全コンテンツで統一しておかないと上位表示されにくくなる」という意味になります。

つまり、Webサイトや他メディアに記載している自社の「店舗名」「住所」「電話番号」の表記方法を統一し、Googleに同じ情報であることを認知してもらうことが重要だということです。

NAP情報を統一する際の注意点を記載します。

Name(店舗名・施設名)
・アルファベットにするかカタカナにするかを統一
・(株)か株式会社かを統一

Address(住所)
・「1階」「1F」かを統一
・半角やハイフンを統一(例:「1丁目23-4」「1-23-4」)

Phone(電話番号)
・カッコを統一(例:「03-123-4567」「(03)-123-4561」)
・ハイフンのあるなしを統一(例:「031234567」「03-123-4567」)

なお、アルファベットや数字を使う際は、半角を使用しましょう。全角より半角のほうがGoogleに認識されやすいとされているためです。

NAP情報を統一することで、ユーザーも間違えずに情報を取得できるようになるため、Web上の表記はすべて統一させておきましょう。

ローカルSEO対策の流れ

ローカルSEO対策は、下記の流れでおこないます。

1.Googleビジネスプロフィールに登録する
2.店舗情報を入力する
3.レビュー集めと口コミ対策をする
4.ナチュラルリンクを獲得する

それぞれの対策方法について詳しく解説していきます。

Googleビジネスプロフィールに登録する

はじめにGoogleビジネスプロフィールに登録しましょう。

登録方法は、すでにGoogleマップに掲載されている場合と、掲載されていない場合とでやり方が異なります。よって、以下では2つの登録方法を紹介します。

なお、「登録した覚えがない」という場合でも、店舗の利用者がGoogleマップ上に情報を登録した可能性があるため、まずはGoogleマップで自店舗を検索してみましょう。

すでにGoogleマップに掲載されている場合の登録方法

店舗情報がすでにGoogleマップ上に掲載されている場合の登録方法は下記の通りです。

1.Googleアカウントを作成
2.登録されている店舗情報を確認・修正
3.確認コードをWeb上で申請
4.オーナー確認に必要な確認コードを申請・取得
5.店舗情報を追加
6.確認コードを入力してオーナー確認(登録完了)

登録は、早ければ1日で完了します。詳しい登録方法については「Googleマップにお店の情報を登録するには?登録の流れから編集方法までわかりやすく解説」を参考にしてください。

Googleマップに掲載されていない場合の登録方法

店舗情報がGoogleマップに掲載されていない場合の登録方法は下記の通りです。

1.Googleアカウントを作成
2.トップページでプロフィールを作成
3.住所を入力
4.商品内容についての質問に回答
5.ユーザーに表示する連絡先を入力
6.オーナー確認に必要な確認コードを申請・取得
7.店舗情報を記入
8.確認コードを入力してオーナー確認(登録完了)

Googleマップに掲載されていない場合は、ハガキを郵送してのオーナー確認になるため、20日程度の時間を要するケースもあります。

こちらも、詳しい登録方法については「Googleマップにお店の情報を登録するには?登録の流れから編集方法までわかりやすく解説」を参考にしてください。

店舗情報を入力する

登録が完了したら、店舗情報を記入しましょう。

Googleビジネスプロフィールでは、

  • カテゴリー
  • 営業時間
  • メニュー
  • 開業日
  • 写真・動画

など、複数の情報を登録できます。

先ほど解説した「検索キーワードとの関連性」を上げるためにも、登録できる項目は可能な限り埋めることが大切です。

レビュー集めと口コミ対策をする

Googleマップには、ユーザーが自由に評価と口コミができる機能があります。口コミや評価は、Googleの検索順位に影響することはもちろん、ユーザーの信頼度にも関わるため、対策しておくことが大切です。

また、嬉しいコメントだけでなく、ネガティブなコメントがきた際も必ず返信しましょう。コメントをしたユーザーは返信ができないため、こちらがきちんとした返信をしていれば、他ユーザーにもそこまで悪い印象を持たれなくなるためです。

ただ、一つ注意しておきたいのは「対価として口コミをもらうのは規約違反になる」という点です。たとえば、商品やクーポンを引き換えに口コミを書いてもらう行為は、Googleの利用規約に反します。違反行為が発覚すると、検索順位を圏外に飛ばされたり、ナレッジパネルが消えたりする可能性があるため注意してください。

ナチュラルリンクを獲得する

ナチュラルリンクを獲得することで、Googleのアルゴリズム上、検索順位が上位に表示されやすくなります。ナチュラルリンクとは、外部サイトやSNSなどで自然に貼られたリンクです。

Googleは、ナチュラルリンクが多いサイトを「たくさんのユーザーに拡散されている人気の高いコンテンツ」と評価するため、検索順位が上がりやすくなるのです。

そのため、SNSでバズるような投稿をしたり、プレスリリースやWebニュースなどに取り上げられたりすることは、検索順位に良い影響を与えます。

ただし、「対価として自社サイトのリンクを貼ってもらう」といった行為は禁止となっているため注意してください。

その他のローカルSEO対策

これまでに紹介したローカルSEO対策の他にも「公式サイトを充実させる」「Googleビジネスプロフィールに登録した情報をこまめに編集・追記する」などの対策は効果的です。

その他にも昨今では、音声で「近くのラーメン屋を検索」「この辺りで美味しいイタ飯を検索」などと検索するユーザーが増えているため、音声検索の対策も進めておきましょう。

音声検索の対策に効果的な方法は下記の通りです。

  • プロフィール文を充実させて音声検索にひっかかりやすくする
  • 口コミを増やす(口コミ内容が音声検索にひっかかる場合があるため)

この2つの方法は、検索順位にも良い影響を与えるため、積極的に伸ばしましょう。

効率よくローカルSEO対策を行う方法とは

ここまでGoogleビジネスプロフィールを中心に紹介してきましたが、複数の店舗がある場合は、店舗の数だけGoogleビジネスプロフィールの管理が必要となります。また、ローカルSEOの成果を高めるためには、Yahoo!地図などの地図サービスや、口コミサイト・比較サイトなどに掲載された店舗情報や口コミ情報も適切に管理し、活用するのが望ましいです。

しかし、店舗運営をしながらそれぞれの情報を管理・運用するのは大変そう、と感じる方が多いのではないでしょうか。

電子チラシサービスShufoo!(シュフー)を運用する株式会社ONE COMPATHでは、複数店舗のGoogleビジネスプロフィールを一括管理できるほか、地図サイトや口コミサイト、比較サイトなどの情報も効率的に運用することができる「LocalONE(ローカルワン)」というサービスも提供しています。もちろんShufoo!との連携も簡単です。

ローカルSEO対策にぴったりのツールですので、忙しい店舗運営者の皆様にぜひご活用いただければと思います。

また、電子チラシサービスShufoo!(シュフー)からも、Googleビジネスプロフィール情報の更新が可能ですので、チラシでの集客をしながらローカルSEO対策ができます。

電子チラシに興味がある方はぜひこちらをご確認ください。

まとめ

ローカルSEOは、基本的に無料でおこなえることに加えて「業種」「競合の有無」などによっては非常に高い効果を発揮します。

また、Googleマップに登録をしていないと機会損失にもつながることもあるため、「まだローカルSEOをやったことがない」という人は、ぜひ本記事を参考に登録してみてください。

継続的にローカルSEOをおこなうことで、集客率もどんどん上昇していくでしょう。
Googleビジネスプロフィールや口コミサイトなどの店舗情報を一括管理できる「LocalONE(ローカルワン)」や、Shufoo!のGoogleビジネスプロフィール自動連携サービスを使えば、運用にかかる負担を軽減でき、大事なリソースをビジネスの発展のために使うことができます。Googleビジネスプロフィールを運用するときは、是非検討してみてください。

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