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毎日の夕飯のメニューが決まらない時、何を参考にしてる?主婦のレシピサービス活用事情を調査
目次
夕飯のメニューが決まらない・・・は誰もが通る道
家族の健康を考えるうえで、食事の献立は重要なポイントです。しかし、献立に迷ったとき、家族に食べたいものを聞いても「特にない」という回答で「何を作ればいいのか」と悩む人は大勢います。献立のネタ探しをするにあたって、料理番組や料理雑誌のほか、最近ではWebやアプリで多数のレシピサービスが存在します。今回は、Shufoo!を利用する全国の既婚女性5,192人に対して「主婦のレシピサービスの活用事情に関するアンケート」を実施した結果、レシピに対するニーズが見えてきました。
Webやアプリで使えるレシピサービスの利用率は約8割にのぼる
「Webやアプリのレシピサービスを利用している」と答えた人は78%にのぼり、ほとんどの人が日々の料理のレパートリーを考える際にレシピサービスを利用しているということがわかりました。
レシピサービスの利用目的は「レパートリーを増やすため」がトップ
レシピサービスを「利用している」と答えた方に対し、利用目的を聞いたところ、「レパートリーを増やしたい(65.3%)」がトップで、2番手に「余った食材を消費したい(44.7%)」が続きました。この場合、「時短になるから」「楽だから」など時間・手間の節約を目的とする人も多数いる中で、手元にある食材を使ってレパートリーを増やすといった料理の効率化の方法としてレシピサービスを活用している方が特に多いようです。
一番利用されているサイトは「クックパッド」次点で「クラシル」「デリッシュキッチン」が並ぶ
どのレシピサービスを利用しているかという質問に対しては、ユーザーが自らレシピを投稿でき、その時のニーズに合ったレシピ検索ができる「クックパッド」が86.4%と、全体の9割近いシェアを確保しています。次点には、動画でより具体的な調理方法をチェックできる「クラシル」、「デリッシュキッチン」が続き、いずれもシェアは全体の約3割程度です。
これらの結果から、小売店の食料品売り場などでは、クックパッドをはじめとして「各サービスで紹介されている人気のあるレシピ」の傾向を見つつ、それを参考に売り場の展開をすることで、ユーザーニーズに応えられる可能性があります。
利用タイミングは夕食前がダントツ
レシピサービスをいつ利用するかという質問では、「夕食前」が43.6%とダントツ。「特に決まっていない」が2位の25.2%と続きつつ、3位には「買い物に行く前」が15.6%でランクイン。特に、Shufoo!ユーザーは買い物前にチラシとレシピを両方確認し、献立と購入する商品を決めながら買い物に向かっているのかもしれません。
約3割の人が「毎日」「ほぼ毎日」利用
レシピサービスをどれくらいの頻度で利用するのかという質問に対しては、「1週間に数回」という人が42%と一番多い結果に。次点で「毎日」「ほぼ毎日」の人が32%いることから、レシピサービスは1週間単位で高い需要があることが伺えます。主婦歴(料理歴)によってもレシピサービスの利用頻度は変動する可能性がありますが、週間献立や曜日別献立など、“1週間”にターゲットを絞ることができると、主婦が持つ献立作りのニーズと上手くマッチするかもしれません。
料理は「レシピ通りに作る」が約半数
レシピ通りに作るのか、何らかのオリジナリティを加えるのかという質問に対しては、レシピ通りに作る人が47.1%と、約半数を占める結果に。とはいえ、何らかのアレンジを加える人が25.3%、参考にする程度の人が27.6%と、レシピ通りに作っていない人もほぼ半数存在しています。レシピサービス上には同じメニューでも何通りものレシピが掲載されている場合があるため、「一度作ってみて成功したレシピ」や「人気の高いレシピ」をチェックしたうえで、家族のニーズ(アレルギーや好き嫌い、量など)に合った作り方を実践している人も一定数いるのかもしれません。
レシピに求めるものは「わかりやすい」「簡単」「おいしい」
レシピを見る際にどのようなキーワードを重要視するのかという質問(複数回答可)に対しては、「わかりやすい」が63.6%、「簡単」が57.6%「おいしい」が57.2%という結果に。「簡単でおいしいものを作れる方法をわかりやすく知りたい」というニーズが読み取れます。また、「手間が少ない」が52%、「手軽」が50.8%、「時短」が47.7%の回答を得ていることから、多くの主婦は「工程が少ない手軽さ」や「時短的な要素」も日々の献立に求めていることが伺えます。
店舗のレシピカードは内容次第で活用
スーパーやデパート、小売店の食材売り場にあるレシピカードを利用するかという質問に対しては、「内容により利用する」という人が60.9%という結果に。前述のように、レシピに求められるポイントは「わかりやすい」「簡単」「おいしい」ものであり、「手軽さ」や「時短」が加わるとより魅力的なレシピとなります。
レシピカードを使った販促では、定番おかずや簡単なレシピでも、主婦の目を引くワードをどれほど盛り込んで訴求できるかが重要となるでしょう。レシピサービスの利用タイミングは「夕食前」がもっとも多いため、昼から夕方にかけて店内にレシピカードを目立つように展開すると、主婦の目に止まりやすいといえます。また、毎日異なるレシピを紹介し、「このお店に行けば毎日目新しいレシピが見つかり、自分のレパートリーを増やせる」「食材を有効活用できる」と思わせる売場づくりを徹底することも、レシピカードを使った販促では重要になるかもしれません。
レシピカードに対する主婦のリアルな声
最後に、「どのようなレシピカードがあれば利用したいか」についての自由回答で聞いたところ、以下のような回答が集まりました。
「レパートリーを増やしたいから。かんたんな食品、調味料で作れるもの。」
(20代、パート・アルバイト)
「作り方を忘れそうなレシピ、実際に忘れた時に使えるもの。」
(20代、パート・アルバイト)
「使いやすくてわかりやすい、見やすい。」
(30代、専業主婦、他多数)
「種類が豊富で、材料が一目でわかる。」
(40代、パート・アルバイト)
主婦のリアルな意見から、POPなど店舗独自の販促を行う場合のヒントが見える回答が並びました。レシピカードは簡単に料理のレパートリーを増やしてくれますが、「わかりやすさ」や「見やすさ」が重要視されている傾向にあるようです。また、身近な食材で簡単に作れるレシピほど「作ってみようかな」という意欲を刺激しやすいかもしれません。種類を豊富にそろえると手に取ってもらえる可能性が高まるため、主婦が求めるワードを散りばめながら、どのような年代の主婦でも見やすいレシピカードを作成することが重要です。
まとめ
今回のアンケート結果からは、以下のような主婦のレシピサービス事情が明らかになりました。
- Webやアプリで使えるレシピサービスの利用率は主婦全体の約8割
- レシピサービスの利用目的はレパートリーの増加や、余り食材の使い道
- レシピサービスを利用するタイミングは「夕食前」がダントツで多い
- レシピサービスの利用頻度は「毎日」「ほぼ毎日」が約3割
- レシピに求められるポイントは「わかりやすい」「簡単」「おいしい」のほか、「手軽さ」「時短」
- 60%以上の人が、内容次第で店舗のレシピカードを活用
スーパーやデパートではレシピカードを活用した販促が積極的に取り入れられています。生鮮食品や調味料など、売場の食材と消費者のニーズに合ったレシピカードを上手く展開できると、合わせ買いやついで買いにより購入価格アップが期待できるでしょう。店内に設置したレシピカードを多くの主婦に利用してもらうには、人気のあるレシピサービスを参考にするだけでなく、今回のアンケートから読み取れた「主婦のレシピに対するニーズ」をより多く盛り込むことが重要です。
調査概要
「Shufoo!」利用者調査
調査エリア:全国
調査対象者:「シュフーポイント」会員(全年齢層の既婚女性)
サンプル数:合計有効回答サンプル数 5,192名
調査期間:2019年9月14日~9月16日まで
調査方法:インターネットリサーチ
* 本記事に含まれる調査結果をご掲載頂く際は、以下のクレジットを必ず明記してください。
クレジット:「株式会社ONE COMPATH 『Shufoo!』 調べ」